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Marginal Prince Short Story
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■細か過ぎて伝わらない森番
生徒様のランチタイムが終わった頃の時間だった。

森の湖の近くでレジャーシートを敷いて、
シェフの御三方がランチを召し上がっていた。

私はたまたまその場を通りかかり、
「お昼がまだでしたら、一緒にどうですか」とお誘い頂いた。

お邪魔になってしまうと思い、最初はお断りしたのだが、
ドニ様とカミーユ様が座るように仰ったので、
大変恐れながら、シェフの皆様のランチにお呼ばれすることになった。

シェフの御三方が時折こうして、
森の中でランチを召し上がることは存じ上げていたが、
ご一緒するのは今日が初めてかもしれない。

今日のランチは、シェフの御三方が、
それぞれお作りになったお料理を持ち寄ったそうだ。

メインは、シュヌーシア寮シェフのドニ様のサンドイッチ。
アルファルド寮シェフのアラン様は、香ばしく焼いた骨付きソーセージ。
ウーティス寮シェフのカミーユ様は、
前夜から煮込んだ野菜スープをご用意されていた。

生徒様にお出しするお料理よりは、
ラフに作ったものだそうだが、
流石は料理のプロフェッショナル。
どれも本当に美味しいお料理だった。

「バロウズさん、甘いものが大丈夫でしたら、
デザートにフルーツサンドはいかがですか?」

ドニ様はサンドイッチが入ったバスケットを、
どうぞ、と私の前に置いて下さった。

「この辺にあるのがフルーツサンドです。
生クリームとイチゴ、あと、缶詰の黄桃も挟んでみました」

「はははっ。ドニは本当に甘いものが好きだな」

そう言ってカミーユ様は微笑ましげにお笑いになった。

「どれ。私もひとつ貰おうか」

「あ、はい!」

ドニ様がカミーユ様にバスケットを差し出す。
すると、アラン様も手の平を見せたので、
ドニ様が「はい、どうぞ」とバスケットを差し出していた。

アラン様は、ランチタイムの間、ずっと無言だったかもしれない。
しかし、決してご機嫌が悪いわけではなく、
アラン様もお寛ぎの様子だった。

温かい日差しも心地好く、
ゆったりとしたランチタイムだった。


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