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Marginal Prince Short Story
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■シルヴァン×アイヴィー
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聖アルフォンソ学院正門前。
車中の時計は、深夜0時を差している。

黄色いタクシーが停まる。
運転手は、ほろ酔いの助手席に声を掛ける。

「ほい、着いたぜー。シルヴァン」
「送って貰ってすみませんね、アイヴィー」
「思ってないくせに。…ってお前、これはオレのだろ」

タクシードライバーは助手席の口から、煙草を奪う。
悪びれることなく、シルヴァンは笑う。

「貴方の香りを補充しておいたんです」

アイヴィーは煙草を落としそうになる。

「お前なあ…そーゆーこと言われると、許しちゃうだろ…」
「今夜はありがとうございました、また大人の遊びに連れて行って下さいね?」
「ったく、夜遊びも程々にしろよ、不良王子」

シルヴァンは、くすくすと笑う。

「始終付き合ってくれた人の言うことですか?」
「ったく。ゴキゲンだなー、お前。気持ち良く酔いやがって…」
「あ、アイヴィー。タクシー代をお支払いしますね?」

運転手の頬で、チュッと音が鳴る。

「…唇で払うなよ、この酔っ払い…」
「それじゃ、おやすみなさい♪」

シルヴァンが車から出る。
運転手は、寮へ向かう背中を見ながら、頬に触れる。

「あいつ、酔うとキス魔になるからなー」

アイヴィーは煙草を咥える。

「あれ、酔いが覚めてないまま、寮に帰らせて良かったのか…?」


fin
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