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■1日目2 続編
ギリシャ旅行一日目の夕食。
ウーティス寮生とテオは、メネシス家のお客様用リビングに居た。
天井には、重そうなシャンデリア。ユウタは見慣れない輝きをちらちら見る。
もしあれが落っこちて来たら、俺達全員ぺしゃんこだなと密かに身震いした。
只でさえ高級そうなテーブルには、豪勢な夕食が煌びやかに並んでいる。
メネシス家専属のシェフが作ったギリシャ料理。
皆、美味しそうに料理を食べている。テオは右隣に座らせたハルヤに構っていた。
「東洋の黒い真珠、たくさん食べているかな?」
「あ、うん。食べてる食べてる」
今日の昼頃までは、久し振りの『真珠』という呼ばれ方に恥ずかしそうにしていたが、
夜にもなると、もう恥ずかしがるのも面倒になったのか、普通に受け答えしていた。
その様子は、まるで一年前の二人のようだった。
彼等が会ったばかりの時と別れる前もそうだったのだ。
ジョシュアは懐かしいなと思い、微笑ましく彼等を見ていた。
向かいの席に居たシルヴァンとたまたま目が合って、二人でそっと笑った。
長方形のテーブルの一番奥にテオが座っている。今日の席順はテオから見て、
右一列にはハルヤ、アンリ、シルヴァン。
左一列にはユウタ、レッド、ジョシュアと座らせていた。
ハルヤは目の前に置かれていたグラタンのようなものを自分の皿に取る。
スライスした茄子とジャガイモを、ミートソースとホワイトソースで
交互に重ねたものに、チーズがたっぷりかかっている。
口に運んでみると、それは覚えのある味だった。
美味しかった物は舌がその味を記憶する。何処かで食べたことがあるらしい。
ハルヤが思案顔になる。それに気付いたテオが、どうしたんだい、と聞いた。
「あ、えと、この料理、前にも食べたことあるのかなあと思って…」
するとテオは、嬉しそうに手を打った。
「流石だね、東洋の黒い真珠!
それは君が以前、美味しいと言ってくれた料理なのだよ!」
「え? いつ?」
「私の任期満了パーティだよ。美しい浜辺で食べただろう?」
一年前のことだ。
テオが卒業する時、自ら盛大なパーティを開催した。
その時、用意されたのがギリシャ料理だった。
当時も「うちのシェフが作った」と言っていたから、
今、此処にある物は、同じ人が作ったのかもしれないなとハルヤは思った。
「テオ、これ、何ていう料理なの?」
「ムサカと言うのだよ」
話題の大皿にアルフレッドが腕を伸ばし、自分の皿に茄子を乗せる。
口に運び、ほんとだウマイ、と言った。
つられたようにユウタも自分の前にあるムサカに手を伸ばした。
「ムサカって名前言ったら、カミーユ、作れるかなあ」
ハルヤの呟きは独り言のようにも聞こえたが、テオは笑顔で応じていた。
「ウーティスのシェフだね? もちろん、作れると思うよ。
ムサカはギリシャの代表的な料理だからね」
「でもテオ、よく覚えてたね。俺がちょっと言ったことなんて」
「忘れるわけないじゃないか。そんな大事なことを!」
「そんなに、大事なことじゃないと思うけど」
「だって、私の日記帳にちゃんと書いてあるもの!」
「ええっ? そんなことまで?」
「うん。東洋の黒い真珠は日記を書いていないのかい?」
「日記なんて書けないよ、面倒だし」
ジョシュアは長い付き合いの友人を見る。
「そう言えば、アンリは書いていたよね? 日記」
スープを口に運んでいたアンリはジョシュアを一瞥する。
「いけない?」
アルフレッドが冷やかす。
「お前、日記なんか書いてんのかよ? 似合わねー!
まさか、日記に人の悪口ばっか書いてんじゃねーだろーな?」
アンリは冷笑する。
「単細胞の悪口なら書いたかもね」
「んだとー!?」
テオは口許を隠しながら笑った。二人がテオの方を向く。
「ああ、また『氷の微笑』が見られた。ありがとう、レッド。
君達の仲良し振りを見ていると、まるで学院に居るようだ。
今日はみんなのおかげでとても楽しいよ。特に、ユウタ?」
「え?」
「君と出会えて良かった。そして、君の姉上にも」
場の空気が少し変化したが、テオは変わらず話を続ける。
「ユウタには素晴らしい姉上が居るのだね。
学院でも姉上とはよく電話をしているのかい?」
「うん」
「お優しい姉上と仲良しさんなのだねえ。あの小さな画面でも彼女の美しい瞳や、
弟への愛の深さまで伝わってきた。可愛い姫に会えて光栄だよ」
テオの左隣でユウタはムサカに視線を落とす。
「そんな…テオ、姉貴のこと褒め過ぎだよ。全然、姫とかじゃないし」
「私は褒めているつもりはないのだよ? 私は思ったままを話しているのだから」
「でも…うちの姉貴はしっかりしてそうだけど割りとドジだし、クッキーも焦がすし」
「ああ…またそうやって、日本の神秘で私を惑わせる」
「し、神秘?」
「何故そんなにも日本の人は謙虚なのだろう? どうしてだい、東洋の黒い真珠?」
突然振られたハルヤは、リスのように頬を膨らませていた。
フォークに刺した大きな茄子を口に入れたところだったのだ。
もぐもぐさせて、早めに飲み込む。急いだ為に、けほっとむせていた。
心配する声と歓声を適当に交わし、テオの質問に応じる。
「日本人がなんで謙虚かって聞かれても困るよ…
お国柄っていうか…てゆうか、当て嵌まらない人も居るし普通に」
「なるほど。サッカーをしたことがないブラジル人も居れば、
気ままなドイツ人も居るだろうからね。
もちろん、私が出会った日本人は皆、素晴らしかったのだがね?」
日本人コンビは揃って、困ったオリエンタルスマイルを見せてしまい、
余計にテオを喜ばせていた。
テーブル後方でもう一人困っていたのは金髪眼鏡の男。
主人のはしゃぎ振りを見兼ねた執事は、テオに声を掛けた。
「テオ様、そろそろデザートをお持ち致しましょうか?」
「おお、そうだね。頼むよ、皆も食べるだろう? ユウタ、甘いものは好きかい?」
「うん。好き好き!」
「ああ、なんて眩しい笑顔をする子なのだろう、ユウタは。
今日だけで三度は眩暈を覚えているよ」
「えっ、具合悪いの、テオ。大丈夫?」
「私が倒れたら、抱き留めてくれるかい、ユウタ?」
「う、うん、まあ」
「愛おしい子だね、ユウタ。私の弟に欲しいくらいだよ」
「おい、テオ。ユウタまで口説こうとしてんじゃねーよ!」
「すまない、レッド。ユウタは君のファンなのだったね」
楽しい夕食の時間も終わりに近付いてきた時、ユウタは声を潜めて言った。
「あ、あのね。テオ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
「何だい、ユウタ。何でも聞いておくれ?」
「えっと、このおうちって、なんかお城みたいだけどさ…出ない、かな?」
「ん? デザートならこれから出るよ?」
「あ、そうじゃなくて…」
テオの隣から、ハルヤが耳打ちする。
「ユウタ、お化けが嫌いなんだってさ」
「ほう。ますます可愛らしいねえ。ではユウタには悲しいお知らせになるかな?」
「えっ」
「夜中、何処からともなく、美しい歌声が聞こえる時があるのだよ」
「えええっ!!」
「可愛らしい少女の声で『一緒に遊ぼう』と」
「やだあー、やめてー!」
耳を塞いだユウタを見て、テオが微笑む。
「ユウタ、今宵は私と一緒に眠るかい?」
「いっ、良いの?」
「イイわけねーだろ!」アルフレッドがユウタを叩く。
「テオお前、ユウタと##NAME1##を部屋に連れ込もうと思ってやがんな!?」
「おお。そこまでは思い至らなかったな。さすが、頭の回転が速いね、レッドは」
「ぜってえ許さねーからなっ!」
「解ったよ。いや、それにしても良かったよ。君はちゃんと休暇を楽しんでいるようだね?」
「あ?」
「君は『永遠の休暇』を選んだから美しい宝石と巡り会ったのだろう?」
独特の風格を持つ、テオのあたたかな声は、今日会ったばかりのユウタの耳にも不思議と馴染む。
まるで懐かしい歌を聞いているような気持ちにさせるものだった。
テオは大らかな声でゆっくりと言葉を紡いでいた。
フォークを持っていた者も次第に動きが止まっていく。テオは両の指を絡めて、肘を突く。
「入学した頃の君は、休暇というものに居心地の悪さを感じていたようだったから、
当時は心配したものだよ? 人は、休みを取らなくては、生きていけない生き物だ
懸命に飛び続けることは素晴らしいことだが、そればかりではいつか翼を傷めるよ。
時に太陽の美しさに心を奪われ、時に潮風に身体を任せることも、決して罪ではない。
休暇中は、それまで出会わなかったもの、気付かなかったものが見えてくる時間だ。
辺境の島に翼を降ろせた皆には、心ゆくまであの美しい島に居られる時間を楽しんで貰いたい」
夕食の席は、時が止まったように音が消えていた。
その場に居た全員がテオの言葉を聴き入り、それぞれの想いを胸に抱いた。
静まり返った食卓に気付き、テオは明るい笑顔で言った。
「すまない。卒業生の戯言だったね。あ、デザートが到着したようだよ?」
ギリシャ旅行一日目の夕食。
ウーティス寮生とテオは、メネシス家のお客様用リビングに居た。
天井には、重そうなシャンデリア。ユウタは見慣れない輝きをちらちら見る。
もしあれが落っこちて来たら、俺達全員ぺしゃんこだなと密かに身震いした。
只でさえ高級そうなテーブルには、豪勢な夕食が煌びやかに並んでいる。
メネシス家専属のシェフが作ったギリシャ料理。
皆、美味しそうに料理を食べている。テオは右隣に座らせたハルヤに構っていた。
「東洋の黒い真珠、たくさん食べているかな?」
「あ、うん。食べてる食べてる」
今日の昼頃までは、久し振りの『真珠』という呼ばれ方に恥ずかしそうにしていたが、
夜にもなると、もう恥ずかしがるのも面倒になったのか、普通に受け答えしていた。
その様子は、まるで一年前の二人のようだった。
彼等が会ったばかりの時と別れる前もそうだったのだ。
ジョシュアは懐かしいなと思い、微笑ましく彼等を見ていた。
向かいの席に居たシルヴァンとたまたま目が合って、二人でそっと笑った。
長方形のテーブルの一番奥にテオが座っている。今日の席順はテオから見て、
右一列にはハルヤ、アンリ、シルヴァン。
左一列にはユウタ、レッド、ジョシュアと座らせていた。
ハルヤは目の前に置かれていたグラタンのようなものを自分の皿に取る。
スライスした茄子とジャガイモを、ミートソースとホワイトソースで
交互に重ねたものに、チーズがたっぷりかかっている。
口に運んでみると、それは覚えのある味だった。
美味しかった物は舌がその味を記憶する。何処かで食べたことがあるらしい。
ハルヤが思案顔になる。それに気付いたテオが、どうしたんだい、と聞いた。
「あ、えと、この料理、前にも食べたことあるのかなあと思って…」
するとテオは、嬉しそうに手を打った。
「流石だね、東洋の黒い真珠!
それは君が以前、美味しいと言ってくれた料理なのだよ!」
「え? いつ?」
「私の任期満了パーティだよ。美しい浜辺で食べただろう?」
一年前のことだ。
テオが卒業する時、自ら盛大なパーティを開催した。
その時、用意されたのがギリシャ料理だった。
当時も「うちのシェフが作った」と言っていたから、
今、此処にある物は、同じ人が作ったのかもしれないなとハルヤは思った。
「テオ、これ、何ていう料理なの?」
「ムサカと言うのだよ」
話題の大皿にアルフレッドが腕を伸ばし、自分の皿に茄子を乗せる。
口に運び、ほんとだウマイ、と言った。
つられたようにユウタも自分の前にあるムサカに手を伸ばした。
「ムサカって名前言ったら、カミーユ、作れるかなあ」
ハルヤの呟きは独り言のようにも聞こえたが、テオは笑顔で応じていた。
「ウーティスのシェフだね? もちろん、作れると思うよ。
ムサカはギリシャの代表的な料理だからね」
「でもテオ、よく覚えてたね。俺がちょっと言ったことなんて」
「忘れるわけないじゃないか。そんな大事なことを!」
「そんなに、大事なことじゃないと思うけど」
「だって、私の日記帳にちゃんと書いてあるもの!」
「ええっ? そんなことまで?」
「うん。東洋の黒い真珠は日記を書いていないのかい?」
「日記なんて書けないよ、面倒だし」
ジョシュアは長い付き合いの友人を見る。
「そう言えば、アンリは書いていたよね? 日記」
スープを口に運んでいたアンリはジョシュアを一瞥する。
「いけない?」
アルフレッドが冷やかす。
「お前、日記なんか書いてんのかよ? 似合わねー!
まさか、日記に人の悪口ばっか書いてんじゃねーだろーな?」
アンリは冷笑する。
「単細胞の悪口なら書いたかもね」
「んだとー!?」
テオは口許を隠しながら笑った。二人がテオの方を向く。
「ああ、また『氷の微笑』が見られた。ありがとう、レッド。
君達の仲良し振りを見ていると、まるで学院に居るようだ。
今日はみんなのおかげでとても楽しいよ。特に、ユウタ?」
「え?」
「君と出会えて良かった。そして、君の姉上にも」
場の空気が少し変化したが、テオは変わらず話を続ける。
「ユウタには素晴らしい姉上が居るのだね。
学院でも姉上とはよく電話をしているのかい?」
「うん」
「お優しい姉上と仲良しさんなのだねえ。あの小さな画面でも彼女の美しい瞳や、
弟への愛の深さまで伝わってきた。可愛い姫に会えて光栄だよ」
テオの左隣でユウタはムサカに視線を落とす。
「そんな…テオ、姉貴のこと褒め過ぎだよ。全然、姫とかじゃないし」
「私は褒めているつもりはないのだよ? 私は思ったままを話しているのだから」
「でも…うちの姉貴はしっかりしてそうだけど割りとドジだし、クッキーも焦がすし」
「ああ…またそうやって、日本の神秘で私を惑わせる」
「し、神秘?」
「何故そんなにも日本の人は謙虚なのだろう? どうしてだい、東洋の黒い真珠?」
突然振られたハルヤは、リスのように頬を膨らませていた。
フォークに刺した大きな茄子を口に入れたところだったのだ。
もぐもぐさせて、早めに飲み込む。急いだ為に、けほっとむせていた。
心配する声と歓声を適当に交わし、テオの質問に応じる。
「日本人がなんで謙虚かって聞かれても困るよ…
お国柄っていうか…てゆうか、当て嵌まらない人も居るし普通に」
「なるほど。サッカーをしたことがないブラジル人も居れば、
気ままなドイツ人も居るだろうからね。
もちろん、私が出会った日本人は皆、素晴らしかったのだがね?」
日本人コンビは揃って、困ったオリエンタルスマイルを見せてしまい、
余計にテオを喜ばせていた。
テーブル後方でもう一人困っていたのは金髪眼鏡の男。
主人のはしゃぎ振りを見兼ねた執事は、テオに声を掛けた。
「テオ様、そろそろデザートをお持ち致しましょうか?」
「おお、そうだね。頼むよ、皆も食べるだろう? ユウタ、甘いものは好きかい?」
「うん。好き好き!」
「ああ、なんて眩しい笑顔をする子なのだろう、ユウタは。
今日だけで三度は眩暈を覚えているよ」
「えっ、具合悪いの、テオ。大丈夫?」
「私が倒れたら、抱き留めてくれるかい、ユウタ?」
「う、うん、まあ」
「愛おしい子だね、ユウタ。私の弟に欲しいくらいだよ」
「おい、テオ。ユウタまで口説こうとしてんじゃねーよ!」
「すまない、レッド。ユウタは君のファンなのだったね」
楽しい夕食の時間も終わりに近付いてきた時、ユウタは声を潜めて言った。
「あ、あのね。テオ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどさ」
「何だい、ユウタ。何でも聞いておくれ?」
「えっと、このおうちって、なんかお城みたいだけどさ…出ない、かな?」
「ん? デザートならこれから出るよ?」
「あ、そうじゃなくて…」
テオの隣から、ハルヤが耳打ちする。
「ユウタ、お化けが嫌いなんだってさ」
「ほう。ますます可愛らしいねえ。ではユウタには悲しいお知らせになるかな?」
「えっ」
「夜中、何処からともなく、美しい歌声が聞こえる時があるのだよ」
「えええっ!!」
「可愛らしい少女の声で『一緒に遊ぼう』と」
「やだあー、やめてー!」
耳を塞いだユウタを見て、テオが微笑む。
「ユウタ、今宵は私と一緒に眠るかい?」
「いっ、良いの?」
「イイわけねーだろ!」アルフレッドがユウタを叩く。
「テオお前、ユウタと##NAME1##を部屋に連れ込もうと思ってやがんな!?」
「おお。そこまでは思い至らなかったな。さすが、頭の回転が速いね、レッドは」
「ぜってえ許さねーからなっ!」
「解ったよ。いや、それにしても良かったよ。君はちゃんと休暇を楽しんでいるようだね?」
「あ?」
「君は『永遠の休暇』を選んだから美しい宝石と巡り会ったのだろう?」
独特の風格を持つ、テオのあたたかな声は、今日会ったばかりのユウタの耳にも不思議と馴染む。
まるで懐かしい歌を聞いているような気持ちにさせるものだった。
テオは大らかな声でゆっくりと言葉を紡いでいた。
フォークを持っていた者も次第に動きが止まっていく。テオは両の指を絡めて、肘を突く。
「入学した頃の君は、休暇というものに居心地の悪さを感じていたようだったから、
当時は心配したものだよ? 人は、休みを取らなくては、生きていけない生き物だ
懸命に飛び続けることは素晴らしいことだが、そればかりではいつか翼を傷めるよ。
時に太陽の美しさに心を奪われ、時に潮風に身体を任せることも、決して罪ではない。
休暇中は、それまで出会わなかったもの、気付かなかったものが見えてくる時間だ。
辺境の島に翼を降ろせた皆には、心ゆくまであの美しい島に居られる時間を楽しんで貰いたい」
夕食の席は、時が止まったように音が消えていた。
その場に居た全員がテオの言葉を聴き入り、それぞれの想いを胸に抱いた。
静まり返った食卓に気付き、テオは明るい笑顔で言った。
「すまない。卒業生の戯言だったね。あ、デザートが到着したようだよ?」
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