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Marginal Prince Short Story
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■ソクーロフ×アイヴィー
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「ソクーロフ…居るか?」

「良い所に来たな、アイヴィー。会いたかったぞ?」

「…じゃあ俺、帰るわ」

「今来たばかりだろう、ゆっくりして行け」

「ヤだーっ!」

「何故だ?」

「サディストが注射器持って笑ってるからだよっ!」

「丁度、実験台が欲しかった所だ」

「堂々と実験台とか言うな!」

「今まではマウスでしか試したことがないからな。
お前が人間では第一号だ、光栄に思え」

「誰が思うかー!」

「心の狭い男だな。では一体、此処に何しに来た」

「俺はベッド借りに来ただけだ」

「私に言うことはそれだけか?」

「ああ?」

「お前が、私に隠し事ができると思っているのか?」

「ソクーロフ…ちょっと待てっ」

「脈拍が急に上がっているぞ。それに汗も」

「触んなよっ…」

「ベッドの他に、私が必要だろう?」

「お、おいっ」

「アイヴィー、この擦り傷はどうした?」

「…流石、血の匂いには敏感だな、ソクーロフ」

「お前に傷を負わせる族が居るのか? 今、この島に」

「俺の心配はしてくれないのかよ」

「質問に答えろ」

「…転んだだけだよ」

「ほう。常套句の割りに、嘘を吐いている様子は無いな。お前…まさか…」

「なんだよ」

「間抜けか?」

「医者が患者に言うことかよっ。
もっと他にすることあんだろ?」

「そうだな。では、傷口を洗うか。見せてみろ」

「…優しく、しろよ?」

「誰に言っている」

「あ…痛っ…」

「島の警備部隊が何を言っている」

「カンケーねえだろ」

「ところでお前、何処で転んだ?」

「ウーティス寮の前だよ。あいつ等に絡まれてな。
遊んでたら、転んだんだよ。…ったく、マージナルプリンス共め」

「そう言えば、お前は、ウーティスの生徒と仲が良かったな?」

「まあな」

「彼等のことが心配、か?」

「問題児が勢揃いしてるからな、あそこは」

「確かに、愛おしい研究対象ばかりだな、ウーティスは。
だが、部外者が寮に長居されては困る」

「おやあ? 妬いてんの? ソクちゃん♪」

「アイヴィー。よく滲みる傷薬と、滲みない傷薬、どちらが好きだ?」

「…いや、それは、滲みない方がイイんですけど…」

「よし。では傷口をこちらに」

「…ギャー!!」

「ああ、間違えた。これは滲みる方だな」

「こいつ、ぜってーわざと間違えてるー!」

「人聞きの悪い」

「悪いのはお前の性格だろっ」

「失礼な。悪い子には、お仕置きが必要だな…」


fin
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