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Marginal Prince Short Story
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アイヴィーシナリオBL 保健室-1保健室-2 続編
■背景:保健室
■人物:ソクーロフ

【ソクーロフ】
去年の定期健診より体重が1.6kg減っているな。

【アイヴィー】
過労だねー。今年は『当たり年』だし、誰かさんはますます人使い荒いしー?

【ソクーロフ】
では次は血液検査だな。そこに座れ。

【アイヴィー】
ど、どうしても? どうしても注射するの?

【ソクーロフ】
血液検査だからな。

【アイヴィー】
やだ。やんない。お注射、イタイもん。

【ソクーロフ】
幼稚園児か、お前は。毎年毎年、手こずらせるな。

【アイヴィー】
大人でもイタイのはイタイのっ!

【ソクーロフ】
これしきの痛みに耐えられなくてよく軍人が務まるものだな。

【アイヴィー】
ソクちゃんのばかっ! サディストサディスト!

【ソクーロフ】
では、世の医師は全員サディストか? 早く腕を出せ。

【アイヴィー】
…また、スースーするの塗る…注射の匂いだ…

【ソクーロフ】
注射の匂いではなく、消毒用エタノールだ。イイ香りだろう。

【アイヴィー】
うわ、ヘンタイ! やだー、注射、やだー!

【ソクーロフ】
じたばた騒ぐな。針がイケナイところに刺さるぞ。

【アイヴィー】
ムリムリムリッ!

【ソクーロフ】
では大人しくしていろ。

【アイヴィー】
ね、ねえ、痛くない方法とかないの?

【ソクーロフ】
幾つかあるが?

【アイヴィー】
あるのかよっ!?

【ソクーロフ】
私は医師だぞ? 知らなくてどうする。

【アイヴィー】
知ってんなら早く言えよ、それを!

【ソクーロフ】
先ずは注射する瞬間を見ないことだな。

【アイヴィー】
そ、それはいつも見てないケド。てゆうか、コワくて見れない。

【ソクーロフ】
ではあちらを向いていろ。

【アイヴィー】
は、はい。

【ソクーロフ】
他には、注射する場所を強く押さえる、または叩くと、
肌の感覚が麻痺する為、痛みの感じ方が鈍くなる。

【アイヴィー】
それ両方やって! 両方!

【ソクーロフ】
更に、最終手段としては。

【アイヴィー】
まだあるのっ!?

【ソクーロフ】
『痛くない』と思い込むことだな。

【アイヴィー】
なんじゃそりゃ!?

【ソクーロフ】
本当だ。アメリカの大学で研究結果が出ている。暗示の一種でもあるな。
ぐずる子供に医師がよく言うだろう。「痛くないよ、痛くないよ」と。
そうすると子供は「思ったより痛くなかった」と案外ケロッとしているものだ。

【アイヴィー】
…ソクーロフせんせえ、そのお注射、イタクない?

【ソクーロフ】
どうかな?

【アイヴィー】
痛くないって言うトコでしょ! アッ…

【ソクーロフ】
よし、終了だ。

【アイヴィー】
えっ? 今のプチッがお注射?

【ソクーロフ】
ああ。

【アイヴィー】
もう、おしまい?

【ソクーロフ】
痛くなかっただろう?

【アイヴィー】
…うん。ありがと。

【ソクーロフ】
生徒より世話の掛かる奴だな。

【アイヴィー】
…ゴメンナサイね。

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