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Marginal Prince Short Story
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■CPなし:ジョシュア、シルヴァン、ハルヤ、アンリ
■「黙って俺に付いて来い!」のサイドストーリー。
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ある明け方。
レッドがユウタを連れて、朝陽を見に行った。

その数時間後。
ウーティス寮の食堂では朝食が始まろうとしていた。

席に着いているのは、二人を除く、ジョシュア、シルヴァン、ハルヤ、アンリ。
誰も発言しないまま朝食の時間が過ぎていく。
ぽっかりと空いた2つの席を、ジョシュアが見つめている。

アンリが、くすりと笑う。

「今朝は静かで良い」

バトラーが、ジョシュアのカップにコーヒーを注ぐ。
ミルクや砂糖を勧めることはしない。
彼はブラックしか飲まないことを知っているからだ。

「ありがとう。ねえ、バトラー」

「はい、ジョシュア様」

「レッドとユウタは、まだ食事が済んでいないのかい?」

「ええ。今朝はまだお見掛けしていません」

「そう。どうしたのかな、二人が朝食に姿を見せないなんて…。
みんなは二人を見たかい?」

「いいえ」

「ううん」

「気になるのなら、部屋でも見てくれば?」

「うん。そうだね」

朝食後、4人はレッドの部屋に向かう。
ジョシュアが、ドアをノックする。
返事は無い。

「居ない、みたいだね…」

「カギ、開いてますから入ってみましょう?」

シルヴァンがドアを開ける。

部屋の中は、いつもと変わった様子がなかった。

「特に、荒らされた形跡はありませんね?」

「うん。レッドは、どっか出掛けたのかな」

「落ち着きの無い部屋…」

「ユウタの部屋に行ってみようか」


4人はユウタの部屋に行く。
ジョシュアがノックするが、こちらも返事は無い。

「ユウタも居ないのか…」

「こっちもカギ、開いてますよ?」

シルヴァンがドアを開ける。

「おや? ベッド、ぐしゃぐしゃですね」

「ほんとだ」

「無理矢理ベッドから出されたみたいじゃありません?」

「何それ、誘拐? あっ…」

「どうしました、ハルヤ?」

「見て、制服がある。レッドの所には無かったのに」

「では、レッドは制服を着て行ったのに、ユウタは着ていない、というわけですか」

「じゃあ、二人は一緒に出掛けたわけじゃないのかな?」

「ユウタのケータイだ」

「これでは、連絡も取れませんね…」

「おかしいね。彼はケータイを置いて出掛けないし」

「ユウタは、自分の意思で外へ出たわけじゃないってこと?」

「攫われたんじゃない? ユウタがレッドに」

「…アンリ、どうしてそう思うの?」

「さあ? …カケオチ?」

「え…」

「まっさか」

「ステキですね! 僕、映画で見たことあります!
バイクで颯爽と攫うんですよね!
あ、レッドのバイクがあるか見に行きません!?」


4人はレッドのバイク置き場に向かう。

「見て下さい! 無いですよ、カラス号!! やってくれますね~レッド♪」

「いや、シルヴァン、盛り上がり過ぎだって…」

「さて。生徒代表殿? 二人の処分はどうしようか。休学扱いにでもする?」

「処分だなんて…決められないよ、俺…」

「アンリ、冗談止めてよ。ジョシュアも本気にしないで?」

「え、冗談なのかい?」

「…あー。めんどくさっ。何処行ったんだよ、二人とも」


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