×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
■シュヌーシア寮
■ブラッディ・クリスマス09 続編
「星が美しい夜ですね。やはり聖夜だからでしょうか」
第一ボタンの開いた白いワイシャツに、落ち着きのあるジャケット。
ハンチング帽を少し持ち上げて、彼は夜空を見ていた。
12月25日夜、月桂樹の森の中。
森番のバロウズは、幹に凭れて座っていた。
その膝の上には一匹の垂れ耳ウサギが大人しく乗っている。
ホーランドロップ種の中では『オレンジ』と呼ばれる毛色だが、
果実のような鮮やかなオレンジとは全く違う。
このウサギの毛色は、ゴールデンとも呼べそうな淡く高貴なブラウンだった。
美しい毛並みをした背を、森番が優しい手付きで撫ででいる。
ウサギは気持ちが良いのか、時折、目を細めたりしていた。
月桂樹の木の下で、ウサギと人間は、穏やかな夜を過ごしていた。
「エリザベス、今宵は貴女に、クリスマスプレゼントがあるのですよ」
幹の後ろに隠していた荷物から、ごそごそと何かを取り出す。
「貴女がお好きな、セロリです」
森番がウサギに見せたのは、赤いリボンが結ばれた野菜だった。
「植物園の畑をお借りして、秋から育てておりました。
昨年と同じ贈り物で、芸がないとお笑いになるかもしれませんが、
前回は貴女にとても喜んで頂けましたので、今年もと」
するりと赤いリボンを解いて、セロリを差し出す。
「気に入って頂けるでしょうか」
ウサギは飛び付いて、すぐに齧り始めた。
「お口に合いましたか?」
ウサギはセロリをしょりしょりと食べている。
「メリークリスマス、エリザベス」
fin
■ブラッディ・クリスマス09 続編
「星が美しい夜ですね。やはり聖夜だからでしょうか」
第一ボタンの開いた白いワイシャツに、落ち着きのあるジャケット。
ハンチング帽を少し持ち上げて、彼は夜空を見ていた。
12月25日夜、月桂樹の森の中。
森番のバロウズは、幹に凭れて座っていた。
その膝の上には一匹の垂れ耳ウサギが大人しく乗っている。
ホーランドロップ種の中では『オレンジ』と呼ばれる毛色だが、
果実のような鮮やかなオレンジとは全く違う。
このウサギの毛色は、ゴールデンとも呼べそうな淡く高貴なブラウンだった。
美しい毛並みをした背を、森番が優しい手付きで撫ででいる。
ウサギは気持ちが良いのか、時折、目を細めたりしていた。
月桂樹の木の下で、ウサギと人間は、穏やかな夜を過ごしていた。
「エリザベス、今宵は貴女に、クリスマスプレゼントがあるのですよ」
幹の後ろに隠していた荷物から、ごそごそと何かを取り出す。
「貴女がお好きな、セロリです」
森番がウサギに見せたのは、赤いリボンが結ばれた野菜だった。
「植物園の畑をお借りして、秋から育てておりました。
昨年と同じ贈り物で、芸がないとお笑いになるかもしれませんが、
前回は貴女にとても喜んで頂けましたので、今年もと」
するりと赤いリボンを解いて、セロリを差し出す。
「気に入って頂けるでしょうか」
ウサギは飛び付いて、すぐに齧り始めた。
「お口に合いましたか?」
ウサギはセロリをしょりしょりと食べている。
「メリークリスマス、エリザベス」
fin
PR