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■シルヴァン×アイヴィー
放課後。アルフレッドは、自室のベッドに寝そべりながら、雑誌を読んでいた。
コンコン、と軽快にドアがノックされた。
アルフレッドはベッドに寝ころんだまま、開いてるぜー、と言った。
「レッドー」
長い髪を揺らしながら顔を出したのは、身長185cmのアルフレッドよりも3cm背が高い友人。
「レッドの『カラス号』貸してくれません?」
学年はひとつ上で、年はふたつ上のシルヴァン。
時々こうして、アルフレッドのバイクを借りに来る。
「だーかーらー、俺のバイクにヘンな名前付けるなっての」
シルヴァンは反省してない笑顔を見せる。
いつものことなのでアルフレッドも大して気にせず、バイクのキーを探す。
今着ている制服のポケットに手を入れたが、ない。
「あれ? どこやったかな」
シルヴァンは笑顔のままアドバイスした。
「レザージャケットのポケットじゃないですか? ほら、あの赤い」
「ああ。あれか?」
アルフレッドはクローゼットを開けた。
その服のポケットに手を入れてみる。固い物が手に触れた。
「すげえ。あった。よく解ったなあ、シルヴァン」
「解りますよ。レッドがバイクに乗った日に、
着ていたじゃないですか。先々週の休日に」
「先々週!? あ、相変わらず、お前の記憶力ってハンパねえな。
そのくせ成績はそーでもねーし。実は、テストの時は手ぇ抜いてたりすんのか?」
「まさか。たまたま覚えていただけですよ」
「そういや、どこ行ってるんだ? 最近ちょくちょくバイク借りに来てるけど?」
「知りたいですか? 僕がどこに通ってるか」
「いや、そこまで興味はないけど」
「実は、新市街のショッピングモールに通ってるんです」
「買い物か?」
「はい! クロックマンチョコ『天使VS悪魔』編を買ってるんです!
ウエハースチョコにシールが付いてるんですよー! なんと全969種類!」
「マジで? 900は多過ぎだろ、てゆうか約1000じゃねえか」
「コレクター魂に火が付いちゃいますよねー!」
「お前だけな」
「膨大な種類のシールをコツコツ集めるのが楽しみで楽しみで!」
「俺のバイクはそれを買う為だったのかあ」
「そうでーす! キー、良いですか?」
「ああ。そうだったな」
ほれ、とキーを投げる。シルヴァンは片手で受け取る。
「ありがとうございますー! 帰ってきたら返しますねー!」
シルヴァンがドアの向こうに消える。
今まで、何度となくバイクのキーを投げてきたが、
シルヴァンがキーを取り落としたことは一度もないな、とアルフレッドは思った。
→
放課後。アルフレッドは、自室のベッドに寝そべりながら、雑誌を読んでいた。
コンコン、と軽快にドアがノックされた。
アルフレッドはベッドに寝ころんだまま、開いてるぜー、と言った。
「レッドー」
長い髪を揺らしながら顔を出したのは、身長185cmのアルフレッドよりも3cm背が高い友人。
「レッドの『カラス号』貸してくれません?」
学年はひとつ上で、年はふたつ上のシルヴァン。
時々こうして、アルフレッドのバイクを借りに来る。
「だーかーらー、俺のバイクにヘンな名前付けるなっての」
シルヴァンは反省してない笑顔を見せる。
いつものことなのでアルフレッドも大して気にせず、バイクのキーを探す。
今着ている制服のポケットに手を入れたが、ない。
「あれ? どこやったかな」
シルヴァンは笑顔のままアドバイスした。
「レザージャケットのポケットじゃないですか? ほら、あの赤い」
「ああ。あれか?」
アルフレッドはクローゼットを開けた。
その服のポケットに手を入れてみる。固い物が手に触れた。
「すげえ。あった。よく解ったなあ、シルヴァン」
「解りますよ。レッドがバイクに乗った日に、
着ていたじゃないですか。先々週の休日に」
「先々週!? あ、相変わらず、お前の記憶力ってハンパねえな。
そのくせ成績はそーでもねーし。実は、テストの時は手ぇ抜いてたりすんのか?」
「まさか。たまたま覚えていただけですよ」
「そういや、どこ行ってるんだ? 最近ちょくちょくバイク借りに来てるけど?」
「知りたいですか? 僕がどこに通ってるか」
「いや、そこまで興味はないけど」
「実は、新市街のショッピングモールに通ってるんです」
「買い物か?」
「はい! クロックマンチョコ『天使VS悪魔』編を買ってるんです!
ウエハースチョコにシールが付いてるんですよー! なんと全969種類!」
「マジで? 900は多過ぎだろ、てゆうか約1000じゃねえか」
「コレクター魂に火が付いちゃいますよねー!」
「お前だけな」
「膨大な種類のシールをコツコツ集めるのが楽しみで楽しみで!」
「俺のバイクはそれを買う為だったのかあ」
「そうでーす! キー、良いですか?」
「ああ。そうだったな」
ほれ、とキーを投げる。シルヴァンは片手で受け取る。
「ありがとうございますー! 帰ってきたら返しますねー!」
シルヴァンがドアの向こうに消える。
今まで、何度となくバイクのキーを投げてきたが、
シルヴァンがキーを取り落としたことは一度もないな、とアルフレッドは思った。
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