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■レッド×ハルヤ ハルヤ×レッド
シルヴァン→ハルヤ(シルヴァン、ごめんねっ!)
■ほのぼのデッド・プリンス。初のレハル小説です。
第1回投票第10位入賞、おめでとうございます。
-------------------------------------
「俺は、アルフレッド・ヴィスコンティ! レッドでイイぜっ?」
天才子役のハリウッドスター。彼の名前を知らない者は居ない。
その彼に、名前を呼ばれる日が来るとは思わなかった。
「なあなあっ! お前が、ハルヤ・コバヤシ!?」
僕が名乗る前から、何故か僕の事を知っていて。
少年そのものの笑顔で、僕の名を呼んだ。
「あ、はい。そうですけど...」
「俺ってラッキー♪ 美形バンドになりそうだぜっ」
「え?」
「ハルヤ、俺とバンド組もうぜ!」
銀幕俳優としての彼。
ライブで熱唱する彼。
寮のサロンで笑っている彼。
全てが、嘘偽りのないレッドだった。
「ハルヤ! またアボカドマグロ丼かよっ?」
「うん。そう」
「なんで、生魚なんか食べられるわけっ?」
「僕には、食べられない方が不思議だけど?」
僕がコレを食べてる時は、
決まってレッドが突っ掛かって来る。
生魚の言い合いも楽しい。君の言葉には悪気がないから。
別に日本を馬鹿にしているわけではない。
ただ自分が感じたままの疑問を口にしているだけだから。
彼の言葉は直球で。
彼の眼は、真っ直ぐにものを捉え、
思ったままの感情をぶつけてくる。
腹が立てば全力で怒るし、
楽しい時は大声で笑う。
物事の善悪は全て自分で決め、
まるで自分がルールブックと言わんばかりだ。
どんな苦境に遭っても、
その眩しい明るさを取り戻す。
僕には出来ないことばかり。
彼は当然のようにやってのける。
レッドが下手なのは、
面白い冗談を言うことと、嘘を吐くことぐらいだ。
僕とは全然違う、遠い遠い存在。
本当はそのまま出会わなかった筈だ。
なのに。今、君は僕の前に居て。
いつしか、それが普通だと思っている僕が居た。
「ねえ、レッド?」
「なんだ?」
「どうして、僕をバンドに誘う時、あんなこと言ったの?」
「あんなことって?」
「あの、ほら、『美形バンドになりそうだぜっ』ってヤツ。
シルヴァンが美形だっていうのは解るけど。
僕に向かって言うことじゃないでしょ?」
「はあ? お前は鏡を見たことが無いのかっ!?」
「え…? それは…あるけど?」
「じゃあ、なんだっ!? 文化の違いかっ!?
お前みたいな奴を『ヤマトナデシコ』って言うんじゃねーのかっ!?」
「…君、日本語読めない割に、変な日本語知ってるよね…
単語と意味の覚え方は、間違ってるみたいだけど」
「だって、シルヴァンが言ってたんだぞ!? ハルヤのことを言うって!」
「やっぱり、あの人が元凶か…」
「あっ! シルヴァンで思い出した!
ハルヤ! 来週のライブなんだけどなっ!?」
「え、うん」
「俺、すっげーイイコト思い付いたんだっ! 聞きたいだろっ!?」
「…言いたい、の間違いでしょ。で、何?」
「来週のライブで、シルヴァンの新曲を披露するっ!」
「シルヴァンの新曲って…この前、アカペラで聞かせて貰った曲?
『さっき出来た曲なんですけどね♪』って言われたアレ?」
「そう、ソレっ!」
「だってアレ、まだメロディーラインしか出来てないんでしょ?
ギターの編曲も楽譜も、まだなのに、どうやって来週のステージに…」
「楽譜ならココにあるっ!」
「シルヴァン、楽譜作ってたの?」
「いんや! 俺が勝手にギターコード、書いてみたんだ♪」
「…1回しか聞いてないのに? 耳コピだけで書けたの?」
「まあなっ。でもリフレインの多い曲だったし。
多分、これで合ってると思うぜ? 今夜から練習しようぜ、ハルヤ!」
「分かったよ」
「おっ! 今日はメンドクサイとか言わずに、素直に言うこと聞くじゃん?」
「…そんなにキラキラな目を向けられて、断る方が面倒くさいよ」
「よっし♪ あ! シルヴァンには内緒だぜっ? 本番まで絶対バレんなよ?」
「…えっ? 本人に秘密にしておいて、本番でいきなり歌わせる気なの?」
「ああ! 来週じゃ早すぎるとか言われるに決まってるからなっ!
ステージで歌うのが、何よりの練習になるだろっ!
お客の反応もすぐに分かるしっ♪」
「なんで、シルヴァンの曲、そんなにステージに出したいの?」
「え? ああ、えっと…
あっ! すっげーイイ曲だったから、早くみんなに聞いて欲しいんだよ!
曲もあったかいうちに食って貰わないとっ! お蔵入りにでもされたら困るからな!
んじゃ、ハルヤ。楽譜、読んどけよ? コードはテキトーに変えてもイイからさっ」
「はいはい…」
レッドが書いた楽譜を受け取った。
翌週。
僕はライブ会場のステージに立っていた。
今日のライブもラストに近い。
会場の熱気も最高潮だ。
僕は、彼等の笑顔をステージ上から見ている。
お客さん達は、僕達を見に来ている。
自分が『ステージ側』に居る自覚が未だに無い。
みんなが見に来ているのは、僕というより彼等だから。
いつもどこか他人事のように感じていた。
おかげで、あまり緊張しないで、此処に立てる。
この場所は、嫌いじゃない。
一応、元々舞台の上に立ってた人間だし。
歌い手の横顔を、一番近くで見られるから。
レッドが手を上げる。
「みんなー! 今日は来てくれてサンキュー!」
レッドは会場に声を掛けながら、手を背中の後ろに降ろす。
――俺が、手を背中に回したら、合図だぜ?
「今日は新曲を披露するぜっ!」
レッドの足が、リズムを刻む。
それに合わせて、ハルヤが弦を掻き鳴らす。
「えっ?」後方のドラムから、作曲者の驚く声が聞こえる。
レッドが、ドラマーを指差す。
「シルヴァンが作った曲なんだ!
んじゃ、ご本人に歌って貰おうぜ! 聞きたいよな、みんなっ!?」
レッドがマイクを差し出すと、客席から歓声が上がる。
「…仕方ありませんね」ドラマーがスティックを置いた。
ライブの帰り。
デッド・プリンスの3人は、タクシーに乗り込む。
後部座席に、レッドとハルヤ。助手席にシルヴァンが座った。
「今日はビックリしましたよー。急に僕の曲が始まるなんて。
僕に内緒にして、二人で打ち合わせしてたんですね?」
「まあね」とハルヤ。
「んもー。僕も呼んで下さいよー。
なんで僕だけ仲間外れにするんですかー、ハルヤー」
「僕に言わないでよ。全部レッドのアイディアなんだから。ね?」
ハルヤの肩に、とん、と何かが触れた。
「あれ? レッド、寝ちゃってる?」
「本当ですか? 寝付きの良い人ですね」
「さっきまで熱唱してたのに...」
「ねえ、ハルヤ?」
「あ、なに?」
「僕の曲。あの演奏を聞く限りでは、
結構前から練習してたんじゃないですか、二人きりで」
「ああ、うん。1週間くらいね」
「成程。なんとなく、レッドの意図が解りました」
「…意図って?」
「おっと!」アイヴィーが短く叫んで、車体が大きく揺れた。
前の車が急に車線変更したのだ。
アイヴィーがハンドルを素早くハンドルを切ったおかげで、衝突を免れた。
「悪ぃ。大丈夫だったか?」運転手が詫びる。
「大丈夫ですよ、アイヴィー。見事なハンドル捌きでした♪ ね、ハルヤ?」
「こっちは、あんまり大丈夫じゃないけどね」
「どうした、ハルヤ?」
「…信じらんない。レッド、なんで起きないんだろ?」
レッドは、ハルヤの膝の上で眠っていた。
車体が揺れた時、レッドの頭は、ハルヤの肩から膝に落ちた。
それでも、何事も無かったように、安らかな寝息を立てている。
「こんな寝顔見せられたら、こっちまで眠たくなっちゃうよ」
「構いませんよ、ハルヤ。学院に着いたら、起こしてあげます」
「そう? じゃ、寝よっかな...」
重たい眼を閉じる。
視覚が消えると、他の感覚が強くなる。
膝が温かい。
レッドの体温を感じながら、
ゆっくりと意識が沈んでいった。
「おや。ハルヤ、本当に眠ってしまいましたか?」
助手席のシルヴァンが振り返る。
二人は凭れ合って眠っていた。
「こういうのを、兄弟みたい、と言うのでしょうか?」
「じゃあ、どっちがどっち?」と運転手。
シルヴァンは正面に向き直る。
「そうですね…やはり、ハルヤが弟じゃないですか?
自由奔放な兄と、それに振り回される苦労性の弟...」
「ははっ、言えてる。んじゃ、仲良し兄弟のために、より安全運転で行きますかっ」
「ええ。お願いします」
言葉とは裏腹に、シルヴァンは全く逆のことを願っていた。
本当は安全運転よりも、早くウーティス寮に着く方が嬉しい。
後部座席では、二つの寝息が重なっていく。
まるで1つの音楽のように聞こえて。
シルヴァンは、心の中で大きな溜め息を吐いた。
――お二人の時間は、寮に着くまで、ですからね?
fin
シルヴァン→ハルヤ(シルヴァン、ごめんねっ!)
■ほのぼのデッド・プリンス。初のレハル小説です。
第1回投票第10位入賞、おめでとうございます。
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「俺は、アルフレッド・ヴィスコンティ! レッドでイイぜっ?」
天才子役のハリウッドスター。彼の名前を知らない者は居ない。
その彼に、名前を呼ばれる日が来るとは思わなかった。
「なあなあっ! お前が、ハルヤ・コバヤシ!?」
僕が名乗る前から、何故か僕の事を知っていて。
少年そのものの笑顔で、僕の名を呼んだ。
「あ、はい。そうですけど...」
「俺ってラッキー♪ 美形バンドになりそうだぜっ」
「え?」
「ハルヤ、俺とバンド組もうぜ!」
銀幕俳優としての彼。
ライブで熱唱する彼。
寮のサロンで笑っている彼。
全てが、嘘偽りのないレッドだった。
「ハルヤ! またアボカドマグロ丼かよっ?」
「うん。そう」
「なんで、生魚なんか食べられるわけっ?」
「僕には、食べられない方が不思議だけど?」
僕がコレを食べてる時は、
決まってレッドが突っ掛かって来る。
生魚の言い合いも楽しい。君の言葉には悪気がないから。
別に日本を馬鹿にしているわけではない。
ただ自分が感じたままの疑問を口にしているだけだから。
彼の言葉は直球で。
彼の眼は、真っ直ぐにものを捉え、
思ったままの感情をぶつけてくる。
腹が立てば全力で怒るし、
楽しい時は大声で笑う。
物事の善悪は全て自分で決め、
まるで自分がルールブックと言わんばかりだ。
どんな苦境に遭っても、
その眩しい明るさを取り戻す。
僕には出来ないことばかり。
彼は当然のようにやってのける。
レッドが下手なのは、
面白い冗談を言うことと、嘘を吐くことぐらいだ。
僕とは全然違う、遠い遠い存在。
本当はそのまま出会わなかった筈だ。
なのに。今、君は僕の前に居て。
いつしか、それが普通だと思っている僕が居た。
「ねえ、レッド?」
「なんだ?」
「どうして、僕をバンドに誘う時、あんなこと言ったの?」
「あんなことって?」
「あの、ほら、『美形バンドになりそうだぜっ』ってヤツ。
シルヴァンが美形だっていうのは解るけど。
僕に向かって言うことじゃないでしょ?」
「はあ? お前は鏡を見たことが無いのかっ!?」
「え…? それは…あるけど?」
「じゃあ、なんだっ!? 文化の違いかっ!?
お前みたいな奴を『ヤマトナデシコ』って言うんじゃねーのかっ!?」
「…君、日本語読めない割に、変な日本語知ってるよね…
単語と意味の覚え方は、間違ってるみたいだけど」
「だって、シルヴァンが言ってたんだぞ!? ハルヤのことを言うって!」
「やっぱり、あの人が元凶か…」
「あっ! シルヴァンで思い出した!
ハルヤ! 来週のライブなんだけどなっ!?」
「え、うん」
「俺、すっげーイイコト思い付いたんだっ! 聞きたいだろっ!?」
「…言いたい、の間違いでしょ。で、何?」
「来週のライブで、シルヴァンの新曲を披露するっ!」
「シルヴァンの新曲って…この前、アカペラで聞かせて貰った曲?
『さっき出来た曲なんですけどね♪』って言われたアレ?」
「そう、ソレっ!」
「だってアレ、まだメロディーラインしか出来てないんでしょ?
ギターの編曲も楽譜も、まだなのに、どうやって来週のステージに…」
「楽譜ならココにあるっ!」
「シルヴァン、楽譜作ってたの?」
「いんや! 俺が勝手にギターコード、書いてみたんだ♪」
「…1回しか聞いてないのに? 耳コピだけで書けたの?」
「まあなっ。でもリフレインの多い曲だったし。
多分、これで合ってると思うぜ? 今夜から練習しようぜ、ハルヤ!」
「分かったよ」
「おっ! 今日はメンドクサイとか言わずに、素直に言うこと聞くじゃん?」
「…そんなにキラキラな目を向けられて、断る方が面倒くさいよ」
「よっし♪ あ! シルヴァンには内緒だぜっ? 本番まで絶対バレんなよ?」
「…えっ? 本人に秘密にしておいて、本番でいきなり歌わせる気なの?」
「ああ! 来週じゃ早すぎるとか言われるに決まってるからなっ!
ステージで歌うのが、何よりの練習になるだろっ!
お客の反応もすぐに分かるしっ♪」
「なんで、シルヴァンの曲、そんなにステージに出したいの?」
「え? ああ、えっと…
あっ! すっげーイイ曲だったから、早くみんなに聞いて欲しいんだよ!
曲もあったかいうちに食って貰わないとっ! お蔵入りにでもされたら困るからな!
んじゃ、ハルヤ。楽譜、読んどけよ? コードはテキトーに変えてもイイからさっ」
「はいはい…」
レッドが書いた楽譜を受け取った。
翌週。
僕はライブ会場のステージに立っていた。
今日のライブもラストに近い。
会場の熱気も最高潮だ。
僕は、彼等の笑顔をステージ上から見ている。
お客さん達は、僕達を見に来ている。
自分が『ステージ側』に居る自覚が未だに無い。
みんなが見に来ているのは、僕というより彼等だから。
いつもどこか他人事のように感じていた。
おかげで、あまり緊張しないで、此処に立てる。
この場所は、嫌いじゃない。
一応、元々舞台の上に立ってた人間だし。
歌い手の横顔を、一番近くで見られるから。
レッドが手を上げる。
「みんなー! 今日は来てくれてサンキュー!」
レッドは会場に声を掛けながら、手を背中の後ろに降ろす。
――俺が、手を背中に回したら、合図だぜ?
「今日は新曲を披露するぜっ!」
レッドの足が、リズムを刻む。
それに合わせて、ハルヤが弦を掻き鳴らす。
「えっ?」後方のドラムから、作曲者の驚く声が聞こえる。
レッドが、ドラマーを指差す。
「シルヴァンが作った曲なんだ!
んじゃ、ご本人に歌って貰おうぜ! 聞きたいよな、みんなっ!?」
レッドがマイクを差し出すと、客席から歓声が上がる。
「…仕方ありませんね」ドラマーがスティックを置いた。
ライブの帰り。
デッド・プリンスの3人は、タクシーに乗り込む。
後部座席に、レッドとハルヤ。助手席にシルヴァンが座った。
「今日はビックリしましたよー。急に僕の曲が始まるなんて。
僕に内緒にして、二人で打ち合わせしてたんですね?」
「まあね」とハルヤ。
「んもー。僕も呼んで下さいよー。
なんで僕だけ仲間外れにするんですかー、ハルヤー」
「僕に言わないでよ。全部レッドのアイディアなんだから。ね?」
ハルヤの肩に、とん、と何かが触れた。
「あれ? レッド、寝ちゃってる?」
「本当ですか? 寝付きの良い人ですね」
「さっきまで熱唱してたのに...」
「ねえ、ハルヤ?」
「あ、なに?」
「僕の曲。あの演奏を聞く限りでは、
結構前から練習してたんじゃないですか、二人きりで」
「ああ、うん。1週間くらいね」
「成程。なんとなく、レッドの意図が解りました」
「…意図って?」
「おっと!」アイヴィーが短く叫んで、車体が大きく揺れた。
前の車が急に車線変更したのだ。
アイヴィーがハンドルを素早くハンドルを切ったおかげで、衝突を免れた。
「悪ぃ。大丈夫だったか?」運転手が詫びる。
「大丈夫ですよ、アイヴィー。見事なハンドル捌きでした♪ ね、ハルヤ?」
「こっちは、あんまり大丈夫じゃないけどね」
「どうした、ハルヤ?」
「…信じらんない。レッド、なんで起きないんだろ?」
レッドは、ハルヤの膝の上で眠っていた。
車体が揺れた時、レッドの頭は、ハルヤの肩から膝に落ちた。
それでも、何事も無かったように、安らかな寝息を立てている。
「こんな寝顔見せられたら、こっちまで眠たくなっちゃうよ」
「構いませんよ、ハルヤ。学院に着いたら、起こしてあげます」
「そう? じゃ、寝よっかな...」
重たい眼を閉じる。
視覚が消えると、他の感覚が強くなる。
膝が温かい。
レッドの体温を感じながら、
ゆっくりと意識が沈んでいった。
「おや。ハルヤ、本当に眠ってしまいましたか?」
助手席のシルヴァンが振り返る。
二人は凭れ合って眠っていた。
「こういうのを、兄弟みたい、と言うのでしょうか?」
「じゃあ、どっちがどっち?」と運転手。
シルヴァンは正面に向き直る。
「そうですね…やはり、ハルヤが弟じゃないですか?
自由奔放な兄と、それに振り回される苦労性の弟...」
「ははっ、言えてる。んじゃ、仲良し兄弟のために、より安全運転で行きますかっ」
「ええ。お願いします」
言葉とは裏腹に、シルヴァンは全く逆のことを願っていた。
本当は安全運転よりも、早くウーティス寮に着く方が嬉しい。
後部座席では、二つの寝息が重なっていく。
まるで1つの音楽のように聞こえて。
シルヴァンは、心の中で大きな溜め息を吐いた。
――お二人の時間は、寮に着くまで、ですからね?
fin
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