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■ロレート
聖アルフォンソ学院、第二校舎屋上。
青空の下、二人の生徒が寝そべっていた。二人はそれぞれ髪の色が違った。
一人は淡い金色、もう一人は黒髪を茶に染めていた。
昼休みの終わりを告げる鐘が鳴る。
茶髪の生徒が身体を起こした。まだ目を瞑っている友人を見下ろす。
「カーディス、鐘、鳴ったぞー」
名を呼ばれた生徒はうっすらと目を開ける。
真っ青な空が眩しい。屋上に居ると雲が少し近く見える。
淡い金髪の生徒がかすれた声で尋ねる。
「次、何の授業だ?」
「ん? 世界史だったかなあ」
「世界史? 最悪」
カーディスは起き上がず、ごろりと寝返りを打つ。
「一番眠いやつじゃないか。しかも昼休みの次にそれかよ」
そう言うと、笑われた。友人は太陽を背にしながら、
「カーディスはどの授業だって眠いんだろ?」
確かに、とカーディスは思う。
何も世界史に限ったことではない。教室で聞く授業は全部眠かった。
「そうだな。――よし」
カーディスが起き上がる。
「午後は旧市街で課外授業にするぞ」
「え。外行くの? 今から?」
「こんな天気の良い日に、世界史なんかやってられるか」
秋の風がカーディスの髪を煽る。
「嫌なら付いて来なくて良いんだぞ、シュン。
お前は教室で、ナポレオンとでも仲良くしてろ」
カーディスの長い髪は、陽の光を浴びている。
淡い金髪はキラキラと輝いていた。シュンは苦笑混じりに言う。
「仕方ない。付き合ってやるか」
→
聖アルフォンソ学院、第二校舎屋上。
青空の下、二人の生徒が寝そべっていた。二人はそれぞれ髪の色が違った。
一人は淡い金色、もう一人は黒髪を茶に染めていた。
昼休みの終わりを告げる鐘が鳴る。
茶髪の生徒が身体を起こした。まだ目を瞑っている友人を見下ろす。
「カーディス、鐘、鳴ったぞー」
名を呼ばれた生徒はうっすらと目を開ける。
真っ青な空が眩しい。屋上に居ると雲が少し近く見える。
淡い金髪の生徒がかすれた声で尋ねる。
「次、何の授業だ?」
「ん? 世界史だったかなあ」
「世界史? 最悪」
カーディスは起き上がず、ごろりと寝返りを打つ。
「一番眠いやつじゃないか。しかも昼休みの次にそれかよ」
そう言うと、笑われた。友人は太陽を背にしながら、
「カーディスはどの授業だって眠いんだろ?」
確かに、とカーディスは思う。
何も世界史に限ったことではない。教室で聞く授業は全部眠かった。
「そうだな。――よし」
カーディスが起き上がる。
「午後は旧市街で課外授業にするぞ」
「え。外行くの? 今から?」
「こんな天気の良い日に、世界史なんかやってられるか」
秋の風がカーディスの髪を煽る。
「嫌なら付いて来なくて良いんだぞ、シュン。
お前は教室で、ナポレオンとでも仲良くしてろ」
カーディスの長い髪は、陽の光を浴びている。
淡い金髪はキラキラと輝いていた。シュンは苦笑混じりに言う。
「仕方ない。付き合ってやるか」
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