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Marginal Prince Short Story
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■ジョシュア×レッド レッド×アンリ前提
青い万年筆の未公開場面。
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その夜。レッドは、ジョシュアの部屋を訪ねた。
レッドは苛々した様子で、今にも怒鳴り出しそうだ。

「何を怒っているんだい、レッド」

「あいつって、昔から、あーなわけ!?」

ジョシュアが微笑む。

「アンリのことかい?」

「そーだよ! あいつゼンッゼン意味わかんねっ!
お前、よく何年も一緒に居られたな!?
何なんだあいつ! あいつ何なんなんだ!?」

「レッド…少し落ち着いて。何があったんだい?」


怒りに任せたレッドの話。
それを聞き終わったジョシュアは、
自分の頭の中で、断片的に語られた話を整理する。

すると、レッドが怒っている原因が1つに絞られた。
実にシンプルで、分かりやすい。

しかし本人は、自分が何に腹を立てているのかを取り違えている。
ジョシュアが、正解を指摘するのは容易いことだ。
だが、それを口にするのは、今燃え盛る火に油を注ぐ行為に他ならない。

それに、俺の口から言って良いことではない。
彼がいつか、自分で気が付かなくてはならないことだ。

「なあ、ジョシュア! お前はどう思うよっ!?」

ジョシュアは素直な自分の感想を述べる。

「俺は羨ましいな、君達が」

「何が!?」

「俺はアンリともレッドとも、あまり喧嘩をしたことがないからね」

「するわけねーだろ。お前と喧嘩なんか…」

「どうして、俺とは喧嘩にならないと思う?」

「どうしてって…そりゃあ、当たり前じゃん!
お前はいい奴だし! 俺、お前のことスキだし!」

「ありがとう、レッド。そう言ってくれるのは嬉しいよ。
でも喧嘩にならない理由に、好きか嫌いかは余り関係がないんだ。
嫌いな人が相手でも、喧嘩になるとは限らないし、
好きな人が相手でも、喧嘩になることがあるからね」

「ああ…そっか」

「レッドは、喧嘩がどうして起こると思う?」

「え…」

「喧嘩はね、双方が譲らない時に初めて起こるんだ。
でも俺は、相手に合わせてしまうから。誰とも喧嘩にならないんだよ。
自分の正直な意見を言うことで、
相手の期待を裏切ること、相手に嫌われることが怖いんだ」

ジョシュアは優しく微笑む。

「正直な意見をぶつけ合っても、傍に居られる君達が羨ましいよ」



fin

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