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Marginal Prince Short Story
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■ネタ帳です。
■たまごかけごはん。と オギュアンで風邪。
別々にした方が良いかも。

「うちの朝ごはん? あ、たまごかけごはんとか!」
ユウタの言葉にハルヤだけが笑う。
「美味しいよね。海苔を掛けたりしてさ?」
「うんうん!」
朝食について、ジャパニーズトークが盛り上がる。
アルフレッド隊長は、隊員達にびしっと指を差す。
「こらっ、そこ! 俺に分からない話するな!」
日本贔屓のシルヴァンは日本チームに味方した。
「良いじゃないですか、レッド。それで、
 タマゴカケゴハンってどんなもの何ですか?」
ユウタはハルヤと顔を見合わせる。
「生たまごを、ごはんにかけるだけだよね?」
「うん。あ、味付けでお醤油は入れるけど」
寮生達に衝撃が走る。アルフレッドが大声を出した。
「あー!? お前等はたまごも生で食うのかっ!?」
今度はユウタが驚く番だった。
「えっ? ハルヤ、これって日本だけなの?」
「うん。そうみたい。美味しいのにね」
「僕、食べてみたいです!!」
「じゃあ、後で卵買って、アイヴィーんちにでも行く?
 まだお米もあったと思うし」
アイヴィーの自宅にハルヤ用の備蓄米があった。
度々遊びに行くこともあって、自分用の非常食として置かせて貰っていた。
「良いですねー! ユウタも一緒に行きましょう?」
「うん。行くー!」
「レッドも食べてみる? たまごかけごはん」
「お、俺は食べない!」
「えー。隊長も一緒に行こうよー」
「よく朝から食べ物の話ができるね、君達は」
アンリが席を立つ。ジョシュアは心配そうに声を掛けた。
「もういいのかい? 全然食べていないじゃないか」
「君達と違って朝から食欲旺盛ではないの」
「だけど…」
確かにアンリは朝に弱い方ではあるが、
今朝の食事は殆ど手を付けていなかった。
口にしたのはミルクティ。
どちらかと言うとリーフ本来の味を楽しむことが多く、
ミルクを入れて、とバトラーに注文したことも珍しい。
「じゃ、僕は失礼するよ」

食堂を出て、廊下に出る。
食べ物の匂いが消えると、少し楽になった。
自分の部屋に戻って扉を閉める。
息を吐いてドアに凭れた。右手を首許に当てる。
「アンリ、具合が悪いのかね?」
紳士の声。勝手に生徒の部屋に入ってくる講師が居た。
「オーギュスト…また君は」
「顔色が良くないようだが」
「少し、吐き気があるだけだ。講義に支障はない」
「つわりかね?」
「…オーギュスト」
講師は微笑む。
「保健室までお供しよう」
「行かない」
「ああ、君はソクーロフ博士のことが苦手だったね」
「『苦手』ではなく、『嫌い』なの」
ドアがノックされた。長い付き合いの友人の声がする。
「アンリ。開けてもいいかい?」
講師は腕を組む。
「おや。お友達も君が心配なのかな?」
アンリはドアに向かって言う。
「開いているよ」
ドアが開く。ジョシュアの目に神秘学の特別講師が映る。
驚いたようだが、優等生は朝の挨拶をした。
「ボージェ教授…おはようございます」
「おはよう、生徒代表君」
「すみません、お話中だったんですね」
「構わないよ」
「僕に何の用?」
「アンリ、やっぱり体調が悪いんじゃないかと心配になってね」
「平気だって言っているでしょう。それじゃ」
「どうして、彼に言わなかったんだい?」
「言う必要がない。君、講義に向かった方が良いんじゃない?」

夕食後、アンリが部屋に戻ると、また講師が居た。
「昔話でもしようか」
「僕を子ども扱いするつもり?」
「昔々、あるところに一人の紳士が居ました。
彼は霊薬を飲んで、永遠の命を賜りました。
そして、時空を自由に旅する力も」
「オーギュ…?」
「全てを手に入れたと彼は思いました。
様々な国、過去から未来に飛び回ります。
しかし、ある時、親しかった友人を亡くします。
次々と周りの者が寿命を迎えていくのです。
彼は全てを手に入れたと思っていましたが、
それは間違いだったのではないかと気付き始めます。
衰えない手を見て、彼は溜め息を付くようになりました。
けれども、彼には子孫があります。聡明な子です。
彼の楽しみは子孫の成長を見守ることでした。
またいつか失ってしまうと知りながら。
ただ、一人の子孫だけが、永遠の命を支えているのです。おしまい」
「オーギュ…今の話って」
「すまない、長々と。もう君は眠らなくてはならないね。失礼するよ」
「待って、オーギュ」
「おやすみ。いいゆめを」


■大きな棕櫚の木の下で。

「ありがとうございました、ソクーロフ博士」
カウンセリングが終わったミハイルは保健室のドアを閉める。
目許は濡れていた。博士の前で歌うと、いつも涙が出ちゃう。

濡れた瞳を乾かす為に、今日も森の奥へ向かう。
泉まで来ると、ミハイルはほっとした。この学院で好きな場所。
此処には棕櫚の木が一本だけ生えていた。
誰が植えたのかな、とミハイルはいつも思うが、答えは出ない。

どうして植えたのかな。
棕櫚の木が好きだったのかもしれない。
祖国にあった木なのかもしれない。
植物園には木も花もいっぱいあるみたいだけど、
なかなか学院の外まで行けない。

おひさまが温かい。
此処は日当たりが良かった。

ちょっとだけ、ちょっとだけ…

眠い目をこする。
何か夢を見ていた。楽しい夢だったような気がする。

「カウンセリングの後、寮に戻ってないっていうし、
 俺、心配になって探しちゃった」

「ごめんね…ぼくのせいで…」

「良いんだよ。ミハイルが何ともないんならさ」


■オギュアンで植物園。

オーギュとアンリ
小難しい話をしながら植物園を散歩する
植物の描写とボルジアの話か今日の講義について
自虐めいたことを言うアンリにオーギュが何かいいことを言う
「僕、喉が渇いたな」
「では茶室で休むかい?」
「嫌。カフェの方がいい。茶室には紅茶がないもの」
植物の描写で終わり



■ロレートの屋上。

「陛下が消えただと?」
ロレート国王の側近は、邸に戻ったところだった。
邸に入るなり、部下に耳打ちされた。
申し訳なさそうに部下は説明する。
「溜まっていた書類にサインをお願いしていたのですが…」
「また脱走されたのか」
「はい。『少々席を外す』と仰られて、そのまま…申し訳ありません、閣下」
「お前達のせいではない。今は捜索中なのか?」
「はい」
「では通常の任務に戻るように言ってくれ。陛下は私が連れ戻す」
「閣下、お解りになるのですか? 陛下が何処にいらっしゃるのか」
「でなければ、あの方の側近など務まらぬ」

邸の屋上で、国主は寝そべっていた。
目を閉じて気持ちよさそうに、組んだ足を振っている。
「見付けましたよ、陛下」
「早過ぎるぞ、ラルヴィス」
「執務中のかくれんぼは、お控え頂けませんか? 皆が困ります」
「急ぐ仕事ではなかったし、良いだろう、別に」
「陛下は、学院にいらっしゃる時も、よく屋上に?」
「ああ。よく分かったな」
「目に浮かぶようです。素行の悪さは昔のままなのですね」
「ああ。シュンという悪ガキが居てな。よく屋上でサボっていた」
「シュン様…以前、偶然再会されたご学友ですね?」
「ああ。あいつはピアノが上手くてな。今も何処かで弾いているのだろう。
 お前も弾けるのだったな。ラルヴィス、ピアノを聞かせてくれないか」
「陛下、そろそろ執務室へ戻って頂かないと」
「なんだ。シュンに妬いたのか?」
「いいえ」
「ピアノも聞かせて貰えないのでは、執務室に戻る気力もないな」
「陛下」
「近くへ来い、ラルヴィス。俺には充電が必要だ」
「陛下。その充電というのは、青空の下でできることでしょうか?」
「できないことではないだろう」


■14テオアンリ。アイヴィー。

「ね、ハルヤ?」
「や…そんなこと言わないでよ、アンリ」
アンリとハルヤが談笑していると、ウーティス寮のドアが派手に開いた。
「やあやあ、お邪魔するよ! アンリ! アンリは居るかい!」
威勢の良い声で入ってきたのはシュヌーシア寮のテオ。今年度の生徒代表だ。
何故か腕にバラの花束を抱えている。ハルヤは疑問を隠さない。
「テオ、どうしたの、それ?」
「やあ! 東洋の黒い真珠。今日も美しいね!」
「こ、こんちは…」
「おやおや、どうしたんだい? 浮かない顔をして」
「あ、あのね…その真珠って呼び方なんだけど…
 俺には合ってないっていうかさ…」
止めて欲しいんだけど、と言っても聞きそうにないので言うのを諦めた。
テオは一層楽しそうだ。
「また君はそんなに謙虚なことを。日本人の美だねえ」
「俺のことはもういいんだけど、アンリに用事だった?」
「そうそう、そうなのだよ、アンリ!」
「…僕に何か?」
「これを君に思って、やってきたのだよ。ちょっと持ってごらん、アンリ」
膝にバラの花束を置かれる。テオは少し離れてアンリを眺めた。
「ああ、深紅のバラでさえも、君の前では霞んでしまう!」
「貴方は…何がしたいの?」
「アンリを愛でたいに決まっているじゃないか!」
「1回1万ドル取るよ?」
「ええっ!? それだけでいいのかい!?」
「…冗談だから、本気にしないで」
「あはは、そうだよね。アンリが1万ドルでは安過ぎるよ」
ハルヤは頭の中でドルを日本円に換算する。1万ドルで約100万円だ。
海運王と事業経営者の経済感覚に全く付いていけない。


テオがハルヤとアンリでさんざん遊んだ後、
一人で生徒代表室に行く。肖像画を見上げている。
アイヴィーとのミーティングが始まる。

「よお。んじゃ、ちゃっちゃとミーティング始めるか…テオ?」
「ん? なんだい? 私の顔に、見惚れてしまった?」
「ったく。お前さんは。あんまり無理すんなよ?」
「アイヴィー」
「さてと。んじゃお仕事の時間な。
 今日は俺が議事進行してやっかな。ちゃんと聞いとけよ?」
「うん」


■十五夜。


「十五夜パーティに集まってくれてありがとう、みんな。ゆっくりと過ごしてくれたまえ」

シュヌーシア寮とウーティス寮の生徒達が、茶室に集まっていた。
植物園は通常早くに閉園するのだが、テオのお願いにより、
今夜は夜の植物園を貸し切ることができた。

事前にテオが各寮へ、浴衣を送り付けていた。
参加者は好きなものを選び、それを着て参加して欲しいとのことだった。
浴衣の中には女性用も紛れていたのだが、
それを手に取ったのはシルヴァンだけだった。

「具体的に何をする会なの、これは?」
「月を愛でるのだよ、アンリ。そうだろう、ハルヤ?」
「うん、まあ」
「美しい月夜だね、ハルヤ」
「うん」
「けれど、夜空に輝くあの月より、君の方が美しいよ」
「…テオ。そういうのやめてってば…」
「そんなに可愛らしい顔を見せられると、困ってしまうよ」
あっはっはっ、とテオは楽しそうに笑う。
どちらかと言うと困っているのはハルヤの方だった。
「おや、アンリ。私は女性用の浴衣も送らなかったかな?」
「ごめんね、男性用のを選ばせて貰ったの」
「女性物の中に気に入ったのがなかったのだね、ごめん、アンリ」
「お構いなく」
「ああ、でもその紺の浴衣もよく似合うよ。君の白い素肌が映える」
「僕達に構ってないで、月を愛でれば?」
「ああ、いけないいけない。そうだったね。皆の浴衣姿が麗しいものだから」
テオはまた他の生徒の元へ行って、浴衣姿を褒め称えていた。


■白いサンゴ

「おい、テオ。寮に戻るぞ」
「え? 午後の講義は? 珍しく自主休校にして、私と遊んでくれるのかい!?」
「誰が、自主休講になどするか。午後の講義は全て休講だ。理事会が判断した。嵐が来る」
「そう。海が荒れてしまうね。海に住む皆が心配だな」


「これはサンゴの死骸だよ。嵐に耐え切れなかったのだろう」

「この海のサンゴは、青やピンクに色付いているんだ。
 死んだサンゴは色が白に変わる。だから、これは白骨と言ってもいい」

「サンゴは刺胞動物という、触手などに毒針を持つ動物なのだよ。
 クラゲやイソギンチャクが仲間だ」


■お父さんは出張中。


「テオ? あの…大丈夫?」
「え。ああ、うん」
「いや、あんた、ヘコみ過ぎだろ。1週間、あいつが居ないくらいで何だよ。
 てゆうか、まだ1日目だぜ、1日目。あとの6日どうすんの?」
「そう、だよね」
「朝から何回溜め息吐いてんの? あんた、沈んでると、
 なんつーか、シュヌーシア全体もどんよりするからさ。何とかなんない?」
「テオ、テオ。今日は僕と一緒に寝る? なんか本も読んであげるよ」
「えっ。本当かい、ラビ。なんて優しい子なのだろう」
「テオを甘やかすな!」
「あはは。レオン、クラウスにそっくりー!」
「お前等、早く寝ろっ!」
「うわっ、似てるー!」


「テオ。いいよ。入って?」
「ごめんね、ラビ。私の方が年下のようだね」
「いいんだよ。この前は、僕もテオと一緒に寝てもらったし。ね?」
「うん。ああ、愛しいよ、ラビ」

クラウスが居る時と同じように過ごそうとするシュヌーシア寮。
叱って貰えないことに気落ちするレオン。
クラウスが帰って来て、いつも通りに戻るシュヌーシアで終わり。



■BLT。

アイヴィーは自宅で遅い昼食を取っていた。
今日になってからは一食目なので朝食と言ってもいいのだが今は午後2時。
時間的には朝食とは言えなかった。
月の綺麗な深夜。呼び出されて、お仕事をしていた。
招かれざるお客さんが、島に上陸した為だ。
今年はこんな風に、海辺で開かれる深夜のダンスパーティに誘われることが多い。
片が付いたのは明け方。街が動き出す時間に家に帰ることができた。
習慣的にメールチェックをして、
他に仕事が―今のところ―入っていないことを確かめる。
窓には眩しい朝陽が差し込む。
「お肌に悪い生活してんなあ、俺」
太陽におやすみを言って、遮光カーテンを引く。
ベッドに入ったら、すぐに夢に落ちた。
4時間程眠ったら自然と目が覚めた。身体を起こすと、手に痛みを感じた。
手の甲に赤いラインが入っていた。
「ああ。そういや、ちょっと切られたんだっけ」


「アイヴィー、遊びに来ましたよー」

「ご飯食べ終わったとこ? 何食べてたの?」
「BLTだけど?」
「びーえるティー? それって紅茶の名前?」
「ベーコン、レタス、トマトのサンドイッチ。
 この前、カフェで食べてウマかったから、適当に作ってみただけ」
「美味しそうですね。僕、食べたいです!」
「俺も食べたいな」
「んじゃ勝手に作って来いよ。まだ材料あっから」
「アイヴィーに作って欲しいんです」

BLTを作る描写。



■6個のやきもち。
レッド←アンリ←ジョシュア←シルヴァン←ハルヤ←ユウタ←レッド

完成してから1本ずつアップしたい。
一人ずつ主人公が代わる連作短編6本。1本1000文字くらい。
毎回EDで次の主人公にバトンタッチする。
何処かで出て来たアイテムが、誰かがあげたものだったりするといい。
何かテーマがあった方がいい?

「アルフレッド探検隊、しゅっぱーつ!」からスタート。
楽しそうなレッドにツンなアンリ
「噛み付くなよ」というジョシュアに二人の世界を作られる
シルヴァンが二人を見ている。アンリが出て行く。
ジョシュアとシルヴァンが何か話している。
最高学年の二人を見ているハルヤ。
一年の時間が追い着けないと思っている。
ジョシュアがバトラーに言われて生徒代表室へ。
シハルな雰囲気になったところで、
ユウタが見ていて、日本語で話し出す。
日本人コンビを見ているレッドが怒る。
探検に連れ出す。
「アルフレッド探検隊、しゅっぱーつ!」で終わり。


アンリ 編

「アルフレッド探検隊、しゅっぱーつ!」

今日もまたお気楽トリオが探検隊ごっこをしている。
放課後、ライブラリから寮に戻る途中、賑やかな人達をアンリが見ていた。
自称、隊長のアルフレッドが先頭。
楽しそうなユウタが続き、面倒そうなハルヤが最後尾。
子供みたいだ。あれが同じ学年の生徒とはね。
幾ら広い敷地だからと言って、そう何回も何回も探検して、どんな利益があるのだろう。
学院の内外を騒がしく駆け回って、目障りだ。
どうしてメンバーはあの三人なの。
今年になってアルフレッドが僕に絡む頻度が減ったのは。
あのおめでたい新入生のせい、かな。

「なんだあ、アンリ? お前も探検隊に入れて欲しいのか?」
「目障りだなと思っただけだよ、アルフレッド隊長殿」

ユウタは眩しいくらいの笑顔でアルフレッドに手を振っている。
「たいちょー! 早く行こうよー」
「おう!」
アルフレッドがユウタの元に駆けて行く。
探検隊の楽しそうな後姿……むかつく。
「アンリ、レッドに噛み付くなよ」

探検隊を見送っているアンリをジョシュアが見ていた。
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