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■デッドプリンス

歴史学の講義中。
教授はアルフォンソ王の伝説を語りながら、黒板に向かっている。
陰謀から一時的に逃れて来た王。彼の伝説は数えきれない程あった。
ハルヤは板書をしていたのだが、小さな寝息が聞こえて来た。
周りを見ると、音源は2つ隣の席。
アルフレッドが机を枕に目を閉じていた。
彼の前には開いたままのノートとシャーペンが転がっている。
ハルヤは隣のシルヴァンに小声で話す。
「レッドがこの授業で寝るなんて珍しいね」
ええ、と微笑して頷く。寝顔を見ながら答える。
「昨夜は遅くまで映画を見ていたようで」
「ふうん。そうなんだ」
ハルヤを少し乗り出して、友達の寝顔をもう一度眺める。
ゆっくりと上下する肩。口が少し開いてる。
ハルヤは再び黒板に視線を戻し、続きをノートに書き留めた。
チョークが黒板にぶつかる音、単調な先生の声。
2つ隣からは規則的な呼吸。
実はハルヤも昨夜は寝るのが遅く、睡眠が足りていない。
時刻は14時25分。昼食後の眠気が今まさに来ている。
今日のお昼はアボカドマグロ丼をたくさん食べた。
ハルヤの耳には、先生の声より、
レッドの気持ち良さそうな寝息が聞こえて。
黒板の文字がぼうっと霞む。口許を手で隠す。
「は…ぁ…ふ」
手の中で小さく欠伸してしまった。
眠気を移されてしまったようだ。
シルヴァンの笑顔と目が合って、ハルヤは照れ笑いした。
fin
歴史学の講義中。
教授はアルフォンソ王の伝説を語りながら、黒板に向かっている。
陰謀から一時的に逃れて来た王。彼の伝説は数えきれない程あった。
ハルヤは板書をしていたのだが、小さな寝息が聞こえて来た。
周りを見ると、音源は2つ隣の席。
アルフレッドが机を枕に目を閉じていた。
彼の前には開いたままのノートとシャーペンが転がっている。
ハルヤは隣のシルヴァンに小声で話す。
「レッドがこの授業で寝るなんて珍しいね」
ええ、と微笑して頷く。寝顔を見ながら答える。
「昨夜は遅くまで映画を見ていたようで」
「ふうん。そうなんだ」
ハルヤを少し乗り出して、友達の寝顔をもう一度眺める。
ゆっくりと上下する肩。口が少し開いてる。
ハルヤは再び黒板に視線を戻し、続きをノートに書き留めた。
チョークが黒板にぶつかる音、単調な先生の声。
2つ隣からは規則的な呼吸。
実はハルヤも昨夜は寝るのが遅く、睡眠が足りていない。
時刻は14時25分。昼食後の眠気が今まさに来ている。
今日のお昼はアボカドマグロ丼をたくさん食べた。
ハルヤの耳には、先生の声より、
レッドの気持ち良さそうな寝息が聞こえて。
黒板の文字がぼうっと霞む。口許を手で隠す。
「は…ぁ…ふ」
手の中で小さく欠伸してしまった。
眠気を移されてしまったようだ。
シルヴァンの笑顔と目が合って、ハルヤは照れ笑いした。
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