×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
■ハルオミ×ハルヤ レッド×アンリ
■もしもハルヤが関西弁を喋れたら(色々間違っててすみません;)
----------------------------------
「アンリ! お前、俺のケーキ食べんなよっ!
それ、俺が食べようと思ってたんだぞっ!」
レッドが、びしっと指差しているのは、
この島で『キングズフィンガー』と呼ばれる小さなロールケーキだ。
オレンジピールが入ったクリームを、コーヒーのスポンジケーキで巻いている。
『王の指』という名の通り、指の形をしている。
「奇遇だね、レッド。僕もこれが食べたいんだ」
「お前が好きなのは、そっちの『天使の顎』だろっ!?
今日に限って、なんで『キングズフィンガー』なんだよ!」
「幾ら好きでも、そういつも食べないよ。今日はこちらが良いの」
「だから! 俺も今日はそれがイイって言ってんだろっ!」
「だから、奇遇だねって言っているでしょ」
アンリはロールケーキをフォークで刺し、口に運ぼうとする。
「いただきっ!」
口に入る寸前で、レッドが横から、ぱくっと食べた。
アンリの目の前には、何も刺さっていないフォークと、子供のような笑顔。
レッドは、見せ付けるように、唇に付いたクリームを舌でぺろりと舐める。
ぽんぽんとアンリの頭を叩く。
「ごちそうさん♪」
ウーティス寮のサロンで、いつものように流れていくお茶の時間。
だが、この日は少し違うことが起こった。
コンコン、とノックの音がして、バトラーが頭を下げる。
「失礼致します。お電話です、ハルヤ様」
「うそ、俺? えっと、誰からなの?」
「お母様からです」
「え。母様? なんだろ…何か良くないことでもあったのかな…」
「ハルヤ、とにかく早く行った方がいいよ」とユウタ。
「ああ、うん。俺、ちょっと行って来るね」
バトラーと一緒にハルヤがサロンを出て行った。
ジョシュアは、彼の背中を見送って、視線を戻す。
「珍しいね、ハルヤに電話なんて」
「だな。俺んちと違って、しょっちゅう掛けてくる家じゃねえし」
レッドは、深くソファに身体を埋める。
誰も居ないドアの方をちらと見た。
隣の人間が席を立つ。
「すみません、僕も失礼します。用事を思い出しました」
「おい、シルヴァン。ハルヤの電話、盗み聞きするんじゃねーだろうなー?」
「あはは。まさかっ♪」
シルヴァンはサロンの扉を閉める。
足音を立てないように、共有電話の場所へ向かう。
ハルヤが受話器を持つところだった。
緊張した面持ち。
受話器を持っていない手は、不安げに髪を触っている。
「もしもし、母様? どないしたん、電話掛けて来るやなんて。
まさか、父様に何かあったん? …え? 声が聞となっただけ?
なんやあ…何かあったかと思うたわ。
もう、びっくりさせんといて。
うん。俺は元気。…え、寮の子? …ああ、シルヴァン?
この前は、また着物送ってもろて、すみません。
うん、シルヴァン喜んで、何度も着てて。
『お母様に一度お会いしてお礼が言いたいです』て言うてました。
…えっ? な、何言わはるの、母様!
別に『家に挨拶』とかそういうんやなくてっ…
…そんなん違います! うち男子校なん知ってますやろ?
せやから、女の子とちゃうよ…。 え、まあ、そうやけど…
いや、それは、ほんまにシルヴァンが女物の着物着たい言うて…
…ほんまです…ちょっ、何笑ろてはるの、母様…
もう…俺のことはええよ。母様は元気にしてはった? …そう、よかった。
最近お店の方はどうなん? …うん。…へえ…そうなん。上手く行ってるみたいやね。
…あ、あの、兄様は? 最近、兄様の舞台があったって新聞に…
うん。舞台多いみたいやから、身体、平気なんかなあて思うて。
…母様、見に行ったん!? ほんなら、兄様に会えたん?
…え。俺に、伝言? ほんま? …何て?
………………………。
…ああ、ごめん。俺、嬉しゅうて…。
…あの。母様、次に会った時で良いんやけど、兄様にこう伝えてくれます?
『俺も。こっちの月桂樹が咲いた時、兄様を思い出した』って」
fin
■もしもハルヤが関西弁を喋れたら(色々間違っててすみません;)
----------------------------------
「アンリ! お前、俺のケーキ食べんなよっ!
それ、俺が食べようと思ってたんだぞっ!」
レッドが、びしっと指差しているのは、
この島で『キングズフィンガー』と呼ばれる小さなロールケーキだ。
オレンジピールが入ったクリームを、コーヒーのスポンジケーキで巻いている。
『王の指』という名の通り、指の形をしている。
「奇遇だね、レッド。僕もこれが食べたいんだ」
「お前が好きなのは、そっちの『天使の顎』だろっ!?
今日に限って、なんで『キングズフィンガー』なんだよ!」
「幾ら好きでも、そういつも食べないよ。今日はこちらが良いの」
「だから! 俺も今日はそれがイイって言ってんだろっ!」
「だから、奇遇だねって言っているでしょ」
アンリはロールケーキをフォークで刺し、口に運ぼうとする。
「いただきっ!」
口に入る寸前で、レッドが横から、ぱくっと食べた。
アンリの目の前には、何も刺さっていないフォークと、子供のような笑顔。
レッドは、見せ付けるように、唇に付いたクリームを舌でぺろりと舐める。
ぽんぽんとアンリの頭を叩く。
「ごちそうさん♪」
ウーティス寮のサロンで、いつものように流れていくお茶の時間。
だが、この日は少し違うことが起こった。
コンコン、とノックの音がして、バトラーが頭を下げる。
「失礼致します。お電話です、ハルヤ様」
「うそ、俺? えっと、誰からなの?」
「お母様からです」
「え。母様? なんだろ…何か良くないことでもあったのかな…」
「ハルヤ、とにかく早く行った方がいいよ」とユウタ。
「ああ、うん。俺、ちょっと行って来るね」
バトラーと一緒にハルヤがサロンを出て行った。
ジョシュアは、彼の背中を見送って、視線を戻す。
「珍しいね、ハルヤに電話なんて」
「だな。俺んちと違って、しょっちゅう掛けてくる家じゃねえし」
レッドは、深くソファに身体を埋める。
誰も居ないドアの方をちらと見た。
隣の人間が席を立つ。
「すみません、僕も失礼します。用事を思い出しました」
「おい、シルヴァン。ハルヤの電話、盗み聞きするんじゃねーだろうなー?」
「あはは。まさかっ♪」
シルヴァンはサロンの扉を閉める。
足音を立てないように、共有電話の場所へ向かう。
ハルヤが受話器を持つところだった。
緊張した面持ち。
受話器を持っていない手は、不安げに髪を触っている。
「もしもし、母様? どないしたん、電話掛けて来るやなんて。
まさか、父様に何かあったん? …え? 声が聞となっただけ?
なんやあ…何かあったかと思うたわ。
もう、びっくりさせんといて。
うん。俺は元気。…え、寮の子? …ああ、シルヴァン?
この前は、また着物送ってもろて、すみません。
うん、シルヴァン喜んで、何度も着てて。
『お母様に一度お会いしてお礼が言いたいです』て言うてました。
…えっ? な、何言わはるの、母様!
別に『家に挨拶』とかそういうんやなくてっ…
…そんなん違います! うち男子校なん知ってますやろ?
せやから、女の子とちゃうよ…。 え、まあ、そうやけど…
いや、それは、ほんまにシルヴァンが女物の着物着たい言うて…
…ほんまです…ちょっ、何笑ろてはるの、母様…
もう…俺のことはええよ。母様は元気にしてはった? …そう、よかった。
最近お店の方はどうなん? …うん。…へえ…そうなん。上手く行ってるみたいやね。
…あ、あの、兄様は? 最近、兄様の舞台があったって新聞に…
うん。舞台多いみたいやから、身体、平気なんかなあて思うて。
…母様、見に行ったん!? ほんなら、兄様に会えたん?
…え。俺に、伝言? ほんま? …何て?
………………………。
…ああ、ごめん。俺、嬉しゅうて…。
…あの。母様、次に会った時で良いんやけど、兄様にこう伝えてくれます?
『俺も。こっちの月桂樹が咲いた時、兄様を思い出した』って」
fin
PR