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Marginal Prince Short Story
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☆ホワイトデーアンケートにご投票頂いた王子達から愛しい姉貴へ☆

■ジョシュアのホワイトデーコール■

やあ。ジョシュアだよ。今、話しても良いかな?

今日はね、バレンタインのお返しがしたくて電話したんだ。
ハッピーホワイトデー。
愛してる。愛しているよ。

君のことを考えると、いつも幸せな気持ちになれるんだ。
これからもずっと、大好きだよ。

…ありがとう。あ、そうだ。あのね? カーディスから招待状が来たんだよ。
来月なんだけど、ロレートで花祭りがあるんだって。
一年の中でも一番、綺麗なお祭りだそうだよ。
時間があれば遊びに来い、って言ってくれてるんだ。

それでね、「花祭りがより華やかになるように、美しい花にもご出席願いたい」って。
滞在中の部屋は用意するから二、三日泊まっていい、って話で…

…あの、どうかな? 俺と一緒に出席してくれる?


■アンリのホワイトデーコール■

僕は借りを作るのが好きじゃないの。
だから、今日は電話したんだ。
ユウタが「日本にはホワイトデーがある」って煩いし。

ハッピー、ホワイトデー。

…ねえ。どうして笑うの? …え? 嬉しいから?
君の言ってること、時々よく解らない。
用件はそれだけ。もう電話切るから。

…お礼に、お礼なんか言わないで。


■シルヴァンのホワイトデーコール■

コンバンハッ! 貴女のシルヴァンです!
あの、今日は貴女に愛をお伝えに来ましたっ!
え? もちろん、バレンタインのお返しですよ♪

愛してます、貴女だけを。僕は貴女をずっと愛しています。
学院を卒業したら、すぐに迎えに行きますからね、マイハニー♪

僕、ココを出ちゃうと、他に行く所もないですし、
早速、貴女とひとつ屋根の下で、一緒に住めたらイイなーなんて。
結構本気で思ってるんですけど…あの、ダメ、ですか?

あ、さすがに話が急過ぎました? すみません、スミマセン。
でも、僕は本当にそう思っていますから。
近い将来、大好きな貴女と大好きなニッポンで暮らすんですー♪

キョウトはどうですか、キョウト! フゼイが堪らないですよね!
歴史の都ですからねー。あーでも、ナラも捨てがたいなー。
あ、ハコダテも良いですよね! 新撰組もカッコイイですし!

うーん。迷っちゃいますよねー。まあ、ゆっくり考えておいて下さい。
僕、貴女の好きなところならドコでも良いですから♪
ではまた電話しますねー! おやすみなさーい! チュッ!


■ハルヤのホワイトデーコール■

あ、もしもし? うん、春也。こんばんは。
あの、ちょっと、話したいことがあってさ、良いかな?

えっ、梅? あ、ああ、うん。ごめん、去年は電話したよね、梅のことで。
今年もさ、本当は君に電話したかったんだけど、
なんか俺、ホームシックみたいで変かなとか思ってさ。
どうしようって迷ってる間に、梅の時期、終わっちゃってて…ごめんね。
でも、嬉しいな。梅を見て、俺のこと、思い出してくれたんだ。
電話すれば良かったな。

あ、忘れるとこだった。
あのね。今日、電話したのは、ホ、ホワイトデーだからなんだ。
今日は、ちゃんと言わなくちゃ、と思って。

俺も、俺も、君のこと大好きだよ。
こんなに誰かを好きになるなんて思わなかった。
ああ、やっぱり照れるな、こういうの。
しゃきっとしてなくてごめん。
だけど俺、君のこと、ほんと、好きだから。


■ソクーロフ博士のホワイトデーコール■

久し振りだね。その後、具合はどうかな?
この前、体調を崩したと言っていただろう?
覚えているよ。当たり前じゃないか。君の身体のことだからね。
それで大丈夫かい? …うん…うん。そうか。

どうやら、かなり長引いたようだね。全く、もどかしいよ。
医師だというのに、愛する人の身体ひとつ治せないなんて。
私が傍に居れば、君をそんなに苦しめなくて済むものを。

これから体調が悪い時には、私にも連絡をくれないだろうか?
携帯電話を通しても、私にできる限りの診察をするよ。身体と心のね。

ああ、すまない。つい身体の話ばかりしてしまったね。
ともかく治ったようで安心したよ。君の元気な顔が見れて、良かった。
今日、私が電話したのは、もうひとつ用事があるんだ。

ユウタから聞いたよ。日本ではホワイトデーというものがあるそうだね?
ロシアにはない習慣なんだ。日本の人は、全く面白いことを考えてくれるよ。
おかげで私も、こうして、君にきちんと伝えることができる。

愛しているよ。誰よりも、君のことを。
一生、君の身体と心を診たいと思っている。私の全てで君を守るよ。


■エンジュのホワイトデーコール■

二月の話だが、俺にチョコレートをくれただろう?
俺は、バレンタインというものをよく知らなくてな。
その時、ちゃんと聞けなかったんだが。
お前に聞きたいことがある。今、聞いても良いか?

その、あのチョコレートのことなのだが。
あれは、何と言うチョコレートなんだ?
お前がくれたチョコレート、とても口に合った。
ハーシーズより美味しいのは初めてだった。また食べたい。

あれから、この島のチョコレートを色々食べてみたのだが、
どれもお前のとは違った。…何? お前が作ったものなのか?
そうか。それでは見付からないわけだな。
だが、ではもうあのチョコレートは食べられないな。残念だ。

…え? また、作ってくれるのか? それは、嬉しい。
できれば、たくさん欲しい。
お前のチョコレートなら毎日食べられる。
本当だぞ? 俺は日々、チョコレートはたくさん食べているからな。

ああ。では待っている。お前のチョコレートを。
いや、待て。今のは誤解を招く言い方だった。言い直す。
お前のチョコレートは二番目だ。一番目に好きなものじゃない。
言わせるな。一番目は、お前に決まっている。

お前が居なければ、お前のチョコレートは生まれないだろう。
ではな。もう切るぞ。ああ、またな。
おやすみ。愛している、チョコレートよりも。
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