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Marginal Prince Short Story
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■アイヴィーシナリオBL
■背景:生徒代表室
■人物:なし

【アイヴィー】
お邪魔しまーす。


■背景:生徒代表室
■人物:ジョシュア(普通)

【ジョシュア】
あっ、アイヴィー。来て下さってありがとうございます。

【アイヴィー】
こちらこそ。お招き頂きましてどーも。

【ジョシュア】
今、お茶をお淹れします。珈琲と紅茶、どちらが良いですか?

【アイヴィー】
お前さんが飲みたい方で良いよ。


■背景:生徒代表室
■人物:ジョシュア(微笑)

【ジョシュア】
…はい。では珈琲にしますね。

【アイヴィー】
うん。あ、でさ、今日は何か用意してくれてるみたいだけど、何なのかな?

【ジョシュア】
えっ? アイヴィー、解らなかったんですか?

【アイヴィー】
あー、うん。俺、好きなものっつっても色々あるし。
お前さんより年寄りだから記憶力なくなってるっていうか…ゴメン。

【ジョシュア】
あ、いいえ。メールに書かなくて、俺の方こそすみません。
俺が貴方の言葉を覚えていても、ご本人もそうとは限りませんよね。
この前、花祭りの打ち合わせをした時ですよ。
貴方からお好きだとお聞きした時は、
可愛らしいなって思って、俺は忘れられなかったんです。


■背景:生徒代表室
■人物:ソクーロフ(普通)とジョシュア(普通)

【ソクーロフ】
失礼するよ。おや、私が最後だったようだね。

【ジョシュア】
博士、おはようございます。

【ソクーロフ】
やあ、ジョシュア。私にも声を掛けてくれてありがとう。

【ジョシュア】
いいえ。

【アイヴィー】
おはよ、ソクーロフ。あの、昨日は…

【ソクーロフ】
その話は後にしろ。

【アイヴィー】
…ハイ。

【ソクーロフ】
それで、今日は会議ではなく、ティータイムという話だが?
何かご馳走でもしてくれるのかい?

【ジョシュア】
ええ。いつもお二人にはお世話になっているので、少しでもお礼になれば良いのですが。
あの、以前、アイヴィーがお好きだと話していたお菓子が見付かったんです。

【アイヴィー】
え? お菓子?

【ジョシュア】
はい。『海に落ちた羽』です。


■背景:淡い水色のババロアに、白い花(中央が黄色)が入っている
■人物:なし

【アイヴィー】
ああっ! これっ! うわ、懐かしー。これだよ、これ!
でも、なんで手に入ったんだ?

【ジョシュア】
花祭りの関係者の方とお話をした時に、聞いてみたんです。
何年か前の花祭りで、白い花を使ったケーキのようなものを見た人が居ます。
とても綺麗だったのですが、食べられないままお祭りが終わってしまい、
以来、見たことがないそうです。それについて何かご存知ではありませんか、って。
そうしたら、製作者を見つけて、生徒代表室に送って下さったんです。

【アイヴィー】
それはお前さんの人柄の賜物だなー。
お前さんみたいな男にそんな丁寧に聞かれたら、喜んで探すわな。

【ジョシュア】
そんな…皆さんが優しくして下さったおかげですよ。

【アイヴィー】
あ、ねえねえ。このお花はさ、食べられるわけ?

【ジョシュア】
はい。エディブルフラワーなので、野菜と同じように食べられるとお聞きしました。
これはプリムローズという春の花だそうですよ。

【アイヴィー】
へー。これ食べてみたかったんだー。すげーキレイだろ、これ?
そん時はさ、警備とかしてて食べられなかったし。サンキュ、ジョシュア!

【ジョシュア】
良かった。貴方に喜んで頂けて嬉しいです。では早速、頂きましょうか。


■背景:生徒代表室
■人物:なし

【アイヴィー】
『海に落ちた羽』は、そんなに甘くなくて俺好みの味だった。
羽のように軽い口どけっていうのかもしれない。
だけど、名前のせいかな。ちょっと淋しいかんじがしたのは。

海に落ちた羽は、誰のものだったんだろう。
どうして海に落ちちゃったんだろう。
羽を失くしても、平気だったのかな?


■背景:生徒代表室
■人物:ソクーロフ(普通)とジョシュア(普通)

【アイヴィー】
じゃあ、ごちそうさん。お花のお菓子が食べられるなんてな。
わざわざ探してくれたことも嬉しかった。サンキュ。

【ジョシュア】
いえ。ではまた、今度は会議の時に。

【アイヴィー】
ああ。そういや、理事会からまたメール来てたな。読んだ?

【ジョシュア】
ええ。これから花祭りの時期だと言うのに警備の強化なんて残念です。
でも花祭りはみんなも楽しみにしている行事ですから、
何とか無事に行いたいと思っています。

【アイヴィー】
総帥がそう仰るんなら、裏方は喜んで大奔走しちゃうよ。な、ドクター?

【ソクーロフ】
我々は生徒代表の意志を貫く為にある。
全力で君をフォローするよ、ジョシュア。

【ジョシュア】
はい。お二人が支えて下さること、とても心強いです。
いつもありがとうございます。

【アイヴィー】
なんか、そんな改まって言われると照れちゃうな。そんじゃまた。


■背景:校舎、廊下
■人物:ソクーロフ(冷静)

【アイヴィー】
美味しかったね、お花のお菓子。

【ソクーロフ】
お前の好きそうな味だったからな。

【アイヴィー】
え? ソクちゃんのお口には合わなかった?

【ソクーロフ】
お前、今日は時間があるんだろう? 保健室に来て貰うぞ。

【アイヴィー】
はい、でた。華麗なる無視パターン。Sレベル30!
って、なんで保健室連れてくんだよ! 俺、どこもケガしてないっ!

【ソクーロフ】
昨日の話をしたいんだろう?

【アイヴィー】
あ…ハイ。


■背景:保健室
■人物:ソクーロフ(普通)

【ソクーロフ】
それで、お前は何を話したいんだ?

【アイヴィー】
あの、俺のこと、うちのベッドまで運んでくれたのソクちゃん?


■背景:保健室
■人物:ソクーロフ(微笑)

【ソクーロフ】
聞かないと解らないのか?

【アイヴィー】
だ、だって、お酒のせいだもん。

【ソクーロフ】
お前、何処まで覚えているんだ?

【アイヴィー】
え? んと、俺がシチリアビール飲んでたとこまで。


■背景:保健室
■人物:ソクーロフ(不敵な笑み)

【ソクーロフ】
…ピッタリだな。

【アイヴィー】
あ、あれ? なんか、とっても、いやーな予感がしてきましたよ?

【ソクーロフ】
せっかく保健室まで来たんだ。カウンセリングをしてやろう。

【アイヴィー】
あー、いや…カウンセリングなんて必要ないよ、俺。別に心配してることもないし。

【ソクーロフ】
私がしてやろうと言っているのに?

【アイヴィー】
ちょ、ちょっと待てって、しなくていーから、あっ


■背景:保健室
■人物:ソクーロフに顎を掴まれているアイヴィー

【ソクーロフ】
ほう。私に口答えするのはこの口か?

【アイヴィー】
…や。ソクちゃ

【ジョシュア】
あの、博士、いらっしゃいますか?

【アイヴィー】
カミサマ!?

【ソクーロフ】
この世に神など居ない。生徒代表の声だ。

【ジョシュア】
博士?

【ソクーロフ】
入りたまえ。


■背景:保健室
■人物:ジョシュア(俯き)

【ジョシュア】
失礼します。すみません、先程お渡ししようと、
思っていたファイルがあって…

【ソクーロフ】
そうか。ありがとう。何の資料なのかな?

【ジョシュア】
以前、頼まれていた学院の歴史に関するものです。

【ソクーロフ】
ああ、頼んでいたね。助かるよ。どうもありがとう。

【ジョシュア】
いえ…では、俺はこれで失礼します。


■背景:保健室
■人物:ソクーロフ(冷静)

【ソクーロフ】
どうやら、今日は日が悪いらしい。

【アイヴィー】
は、はい?

【ソクーロフ】
カウンセリングは日を改めることにしよう。またな、アイヴィー。

【アイヴィー】
あ、うん。じゃ、また。あ、ソクちゃん!
今度はさ、中華料理食べに行こーね?


■背景:保健室
■人物:ソクーロフ(微笑)

【ソクーロフ】
…ああ。そうだな。


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