忍者ブログ
Marginal Prince Short Story
Admin  +   Write
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

アイヴィーシナリオBL オーギュスト-霧散 続編
■背景:自宅、キッチン
■人物:オーギュスト

【アイヴィー】
センセ…やっぱりか。うちに居ると思ったよ。

【オーギュスト】
おかえり、アイヴィー。お仕事お疲れ様。
今夜はねちょっと家庭的な料理にしてみたよ、クリームシチュー。
あとはガーリックトーストとツナサラダとワイン。


■背景:自宅、キッチン
■人物:アイヴィーがオーギュストに銃を突きつける

【アイヴィー】
動くな。

【オーギュスト】
そんなに、クリームシチューは嫌いだったのかい、アイヴィー?

【アイヴィー】
動かないで、センセ。

【オーギュスト】
クリームシチューが嫌なら、外に食べに行こうか。
それとも、今宵はそういうシュミの気分なのかい?
私は構わないよ、偶には刺激的な夜も良いよね。

【アイヴィー】
銃向けられても平気なんて、あんた、やっぱフツーのセンセじゃないな。一体何者だ?

【オーギュスト】
名乗らなかったかな? オーギュスト・ボージェだよ?

【アイヴィー】
悪いけど、センセのこと調べたよ。途中までしか解らなかったんだ。
神秘学の学会に名前が出るまで、あんたは何処の誰だった?

【オーギュスト】
昔のことは忘れてしまったな。

【アイヴィー】
俺、センセが消える瞬間を見た。目も合ったよね?
映画でも見てんのかと思ったぜ。あれはどう説明してくれるんだ?
あんた、人間じゃないのか?

【オーギュスト】
どうかな。でも、言われてみると、そうだね。
私はもう人間の定義から外れているのかもしれない。

【アイヴィー】
この島に来た目的は何だ? 返答次第では此処で引き金引くかもよ?

【オーギュスト】
自宅では止めた方が良いよ。食事が美味しくなくなる。

【アイヴィー】
答えろよ。

【オーギュスト】
私は招かれてきたんだよ? あの子の知的好奇心を満足させる為にね。

【アイヴィー】
アンリのことか?

【オーギュスト】
そうだよ。私は他に何も望んでない。あの子が卒業したら、
いっそ撃ってくれても構わないくらいだ。私は長く生き過ぎた。

【アイヴィー】
センセ、さっきから、はぐらかしてばっかだよ。
本当は何処の誰で、何の為に島に来たの?
いい加減答えてくれないと、引き金を引くぜ。
言っとくけど、俺に銃を使わせたら、的は外さないから。俺は…

【オーギュスト】
止めなさい、アイヴィー。自分を傷付ける言葉は、無理に使うものではないよ。
君が望むなら私の話をしよう。だけど、良いかい? とても奇妙な話になる。

【アイヴィー】
あいよ。じゃあ、改めて、自己紹介をして貰えるかな?


■背景:自宅、キッチン
■人物:オーギュスト

【オーギュスト】
良いよ。私の年齢は300歳ぐらい。趣味は自由に時空を移動すること。
不老不死などという愚かな幻想を叶えてしまった錬金術師。
私の名は一般的に、サン・ジェルマン伯爵と呼ばれているよ。

【アイヴィー】
…穏やかな顔して、何とんでもないこと、さらりと言ってんだよ。

【オーギュスト】
奇妙な話になると言っただろう?

【アイヴィー】
けど…じゃ、じゃあ、センセがアンリのご先祖様?

【オーギュスト】
理解が早いね。そう。私がサン・ジェルマン家の始祖でアンリが末裔だ。

【アイヴィー】
あ、確か、伯爵は学院との契約があるんだろう? センセがしたってこと?

【オーギュスト】
うん。アルフォンソが私の願いを聞いてくれたんだ。彼は優しい男だったから。

【アイヴィー】
ア、アルフォンソ王と知り合い!?

【オーギュスト】
正確には親しい友人という間柄だったよ?

【アイヴィー】
…どうしよ。アルフォンソ王が実在してたって話だけでもスゴイのに、
そのお友達がこんなところに…でも、何で契約したの、学院と。

【オーギュスト】
あの子の身の安全を確保するには、それが最良の方法だったから。

【アイヴィー】
アンリの為? 何百年も前から?

【オーギュスト】
そうだよ。全てはあの子の為。
アンリが居るから、私はこの長過ぎる人生でも生きてこられたんだ。
いや、死ねない身体なのだから、生きてこられたというのも語弊があるかな。

【アイヴィー】
でも、不老不死なんて…

【オーギュスト】
そうそう、見付けて来たよ、これを。


■背景:自宅、キッチン
■人物:白いひっかき傷のある黒いジッポ

【アイヴィー】
え…俺のジッポ…

【オーギュスト】
過去に行って、探してきたんだ。カフェのテーブルに置き忘れていたよ。
それを他の人に拾われてしまったから、カフェにはなかったんだ。
だから、拾われる前の時刻に行ってきたんだ。はい、どうぞ。

【アイヴィー】
あ、ありがと…

【オーギュスト】
どういたしまして。けれど、こんなことでは時空移動の証明にはならないかな。
嘘吐き、詐欺師と言われては、反論できないからね。


【アイヴィー】
…ヘンなの。とんでもないコト言われてんのにな。

【オーギュスト】
ん?

【アイヴィー】
センセが伯爵なら、ミョーに納得できるカモって思ってさ。
すげー物知りさんなのも、アンリのこと可愛がってんのも。
じゃあ、センセの隠れ家を、誰も見付けられないのも当たり前だよね。
『イマ』じゃないトコ、なんでしょ?

【オーギュスト】
うん。旅行は私の趣味だから。

【アイヴィー】
随分スケールのでかい旅行があったもんだねー。
で? なんでわざわざ時空旅行に出かけるトコ、俺に見せ付けたワケ?
センセみたいに頭イイ人なら、幾らでも上手くやれた筈だよね?

【オーギュスト】
さすが、聡明だね。君に頼みがあるんだ。
私が指定する時間に、指定する場所に行って欲しい。

【アイヴィー】
俺に何して欲しいの?

【オーギュスト】
花祭りにアンリを狙う者が来るんだ。海岸に一人で来るようにアンリを呼び出す。
アンリはボディガードを連れては行くけれど、君の協力も必要になる。
君の俊敏な身体でなくては駄目なんだ。どうか、あの子を守って欲しい。


■背景:黒
■人物:なし

【アイヴィー】
花祭りの日は、本当にセンセが言った通りになった。
海岸に行ったらアンリが居て、アブナイ目の男と一緒に居た。
身柄を確保して、ドクターに引き渡した。
現状のままでは再度アンリに危険が及ぶと判断され、
記憶のデトックスをして、フランスに返したそうだ。

PR
カレンダー
06 2026/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
キャラ名、CP名などで作品検索可
アーカイブ
カウンター
バーコード
material by bee  /  web*citron
忍者ブログ [PR]