×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
■アンリ×ジョシュア
■悪魔アンリ。
------------------------
「ジョシュア。どうしたの?」
「アンリ。少し頭が痛いだけだよ。気にしないでくれ。大丈夫だから」
「嫌だな、風邪?」
迷惑そうに言いながら、ジョシュアの額に手を置く。
「あっ、アンリ…」
「まだ熱は無いようだね」
「待って、アンリ。今、少し治った気がするんだ。
もう一度、触ってみてくれないか?」
「良いけど」
ジョシュアは、目を閉じる。
「やっぱり…アンリに触られると痛みが引いていくみたいだ。どうしてかな」
「それは、僕の手が冷たいことへの皮肉かい?」
「え。冷たいから、かな? 確かに、気持ち良いけど」
「まあ。古人も、こうして痛い所に手を当て、痛みを和らげていたからね。
特に、中世のヨーロッパでは、ロイヤル・タッチと言って、
王が手で触れると、病が治ったという話もあるくらいだし」
「へえ」
「後は、強い『力』を秘めた者の手。どちらかと言うと僕はこちらだね。
悪魔の手、と言ったところかな? 悪魔の足は毒の名前だし」
自嘲的に嗤う彼を、ジョシュアは「アンリ」と嗜める。
「でも、僕の手より、薬の方が早く良くなるんじゃない?
君が信頼しているドクターの、ね?」
「ううん。俺は、薬より、手の方が良いよ。
ねえ、アンリ。もう少し…手、離さないで」
「じゃ、そこに横になれば?」
「でも、俺、眠ってしまうかもしれないよ?」
「構わないよ、別に。次に起きた時には、
頭痛が治っているかもしれないし。…何か不満?」
「…すまない、我侭を言って」
「何のこと?」
「迷惑だったよね。ごめん、無理に付き合わせようとして。
俺、アンリには嫌な想いをさせたくなっ……あ、アンリ…?」
「いつにも増して弱気だね、ジョシュア。頭痛のせい、かな?」
「ちょっと…」
「弱気な君は、嗜虐心を煽るね」
「なっ、アンリ…俺から離れたいんじゃ…」
「…これでも、そう思う?」
「…思わ、ない」
「よくできました」
「すまない。俺、勘違い…」
「余計なこと考えるの、もう止めたら? 頭痛が増すだけだよ?」
「うん。そうだね。ありがとう、アンリ」
「悪いけど、お礼を言われる筋合いは無いと思うよ?」
「アン、リ?」
「…頭痛を忘れるくらい、何も考えられなく、してあげようか?」
fin
■悪魔アンリ。
------------------------
「ジョシュア。どうしたの?」
「アンリ。少し頭が痛いだけだよ。気にしないでくれ。大丈夫だから」
「嫌だな、風邪?」
迷惑そうに言いながら、ジョシュアの額に手を置く。
「あっ、アンリ…」
「まだ熱は無いようだね」
「待って、アンリ。今、少し治った気がするんだ。
もう一度、触ってみてくれないか?」
「良いけど」
ジョシュアは、目を閉じる。
「やっぱり…アンリに触られると痛みが引いていくみたいだ。どうしてかな」
「それは、僕の手が冷たいことへの皮肉かい?」
「え。冷たいから、かな? 確かに、気持ち良いけど」
「まあ。古人も、こうして痛い所に手を当て、痛みを和らげていたからね。
特に、中世のヨーロッパでは、ロイヤル・タッチと言って、
王が手で触れると、病が治ったという話もあるくらいだし」
「へえ」
「後は、強い『力』を秘めた者の手。どちらかと言うと僕はこちらだね。
悪魔の手、と言ったところかな? 悪魔の足は毒の名前だし」
自嘲的に嗤う彼を、ジョシュアは「アンリ」と嗜める。
「でも、僕の手より、薬の方が早く良くなるんじゃない?
君が信頼しているドクターの、ね?」
「ううん。俺は、薬より、手の方が良いよ。
ねえ、アンリ。もう少し…手、離さないで」
「じゃ、そこに横になれば?」
「でも、俺、眠ってしまうかもしれないよ?」
「構わないよ、別に。次に起きた時には、
頭痛が治っているかもしれないし。…何か不満?」
「…すまない、我侭を言って」
「何のこと?」
「迷惑だったよね。ごめん、無理に付き合わせようとして。
俺、アンリには嫌な想いをさせたくなっ……あ、アンリ…?」
「いつにも増して弱気だね、ジョシュア。頭痛のせい、かな?」
「ちょっと…」
「弱気な君は、嗜虐心を煽るね」
「なっ、アンリ…俺から離れたいんじゃ…」
「…これでも、そう思う?」
「…思わ、ない」
「よくできました」
「すまない。俺、勘違い…」
「余計なこと考えるの、もう止めたら? 頭痛が増すだけだよ?」
「うん。そうだね。ありがとう、アンリ」
「悪いけど、お礼を言われる筋合いは無いと思うよ?」
「アン、リ?」
「…頭痛を忘れるくらい、何も考えられなく、してあげようか?」
fin
PR