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Marginal Prince Short Story
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■ネタ帳を公開。未完成作品3本です。
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■バレンタイン。主従編。


「シルヴァンです。ジョシュア、少しお時間頂けます?」

「やあ、シルヴァン。さっきはケーキありがとう。
本当に美味しかったよ。みんなにも好評だったよね」

「ありがとうございます。
それで、先程、渡し損ねてしまって、バレンタインのカードです。
こちらは、みんなに1枚ずつお渡ししています」

「本当に? ありがとう…なんだか、ごめんね。
俺、何も用意していなくて」

「良いんですよ。…僕には、用意してないですよね」

「えっ」

「僕が勝手にやっていることですから。お気遣い無く」

「ごめんね…あっ。そうだ、シルヴァン」

「はい?」

「…君は、失うと解ってるものは嫌いかい?」

「ジョシュア?」

「ああ、ごめん。変なことを聞いて」

「僕で良いなら、お答えしますよ。
僕の場合であれば、失うと解っているから愛おしいのでは、と思いますが。
手の中にあることが永遠ならば、いつか尊さを忘れてしまいそうで」

「…そう、だね」

「僕は、手に入れることを望みません。
手の中に無くても、お傍に居られて、偶に話せるくらいで十分です。
…それ以上願ってしまったら、歯止めが効かなくなりそうですし」

「凄いね、君は」

「いいえ。臆病なんですよ」


---
■一杯の水。


「ジョシュア。問題を出してあげるから答えてね?」

「なんだい、アンリ」

「今、君と僕の前に、一杯の水がある。
二人とも暫く、水を口にしていない飢餓状態だとする。
さて、どうするかな、ジョシュア?」

「君と分け合って飲むよ、当たり前じゃないか」

「だろうね、君は」

「アンリは違うのかい?」

「もちろん違う」

「分けてくれないのかい?」

「ああ。全部君に渡すからね」

「何を言うんだ、アンリ」

「僕が生き永らえるくらいなら、君を生かした方が良いからね」


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■黒い春。


「眠い…」

「うわー。ハルヤ、今日はブラックですねー」

「シルヴァン…か」

「あの、目が据わってますけど…寝てないんですか、昨夜」

「本、読んでたら、朝に、なってた」

「では僕と一緒に森でお昼寝でもいかがです?」

「やめとく。今日は、君のテンションに全然付いてけないと思うから」

「ハルヤ…! 僕のこと、ハイテンションの煩い奴だと思ってたんですかっ!?」

「声がでかい…」

「ごごご、ごめんなさい。僕、黙っときます」


「シルヴァン、どうしたの? あれ…ハルヤ、いつもと雰囲気違う…」

「ユウタ! 危ないですから、ハルヤに近付かないで下さい?」


fin
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