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Marginal Prince Short Story
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■探険隊(レッド、ハルヤ、ユウタ)
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瀬アルフォンソ島 植物園。
此処には1本だけ梅の木が在った。

ユウタとハルヤが、木を見上げている。

「梅、もうすぐ散っちゃいそうだね」

「…うん。残念だけど」

儚い微笑み。
ハルヤの笑顔まで散ってしまいそうで、
ユウタは「あ、そうだっ!」と声を上げた。

「お花見行こっ! ハルヤ! 春と言えば、お花見だよねっ!」

「お花見?」

「アルフォンソ島でも、春のお花見スポットはあるよねっ?」

「あ、うん。桜じゃなくても良いなら」

「良いよ、行こう! おにぎりとかお弁当たくさん持って!
俺、ハルヤが好きな物、作ったげるっ! 何でもリクエストしてっ!?」

ユウタの気遣いが嬉しくて、ハルヤは少しだけ甘えたくなる。

「じゃあ、ユウタ。おにぎりの具は梅にしてくれる?」

「うんっ!」

「卵焼きは甘いのが良いな」

「りょーかい!」

「ユウタ…可愛いっ」

まるで、ぬいぐるみのように、ぎゅっと抱き締める。

「うわあ~あ~! ハルヤ!?」

「…ありがと。俺のこと心配してくれて」

「ハルヤ…」

「俺、ユウタが作ってくれる物なら何でも良いよ?
しょっぱい卵焼きでも食べるから」

「俺、そんな古典的な間違いしないよっ」

「ユウタならやりそうだな」

「もーハルヤー!」

「こらソコ! 隊長を差し置いて、何楽しそうにしてんだっ!?」

「レッド隊長は、梅のおにぎり、食べられる?」

「はあ?」

「食べられないよ、この人。生魚ダメだし」とハルヤ。

「じゃー、隊長は待機ねっ!」

「隊長を置いていくとは何事だっ!?」

「ハルヤ、隊員同士の親睦を深める会も必要だと思わない?」

「あー、隊長が居ると出来ない話とかして?」

「うっわー、楽しそー!」

「そんな会、隊長は許さないぞっ! 設立前に廃止だ廃止っ!」

「ハルヤー。隊長が権力を振りかざして来るー」

「困った上官だね」

「隊長! そういうのパワハラって言うんだよっ!」

「なんだよ、なんだよ…。
梅が食べられないとダメって、どんな参加条件だよ…」

「いじけちゃったよ。どうする、ハルヤ?」

「…連れて行っても、良いんじゃない?」

「面倒くさいし、って顔するな!」


fin
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