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Marginal Prince Short Story
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■アイヴィー ソクーロフ ディーノ
「夏はヒマだなー」

警備組織のモニタールーム。
どの画面も、代わり映えしない長閑な日常が映し出されているので、眠たくなってくる。
タクシードライバー兼、警備組織の司令官であるアイヴィーは、正直、退屈していた。

今は夏。聖アルフォンソ学院の生徒達も、その多くが夏季休暇に入っている。
小さな島を抜け出して、外国へ遊びに行っているのだ。
だが、ここは訳アリの島。自前のボディーガードを持つアンリを始め、
外に出たくない事情を持つ生徒達が、少なからず島に残っている。

おかげで、警備組織も稼働中。けれど、平日に比べて任務はかなり減っている為、
ごくごく短い休暇を順番に取ることはできた。今日はいつもより少し少ない人数だった。
司令官は勤務日で、現在、監視のお仕事中。

Mブロックの画面には、アンリが所有する小型クルザーが映っている。
今日は午前中から海上画面のあちこちを行き来している。
その船にイヤな思い出があるアイヴィーは苦い顔になる。

生徒の私物に、警備のチェックは入らない。
以前、この船にマフィアが乗っていたのだが、スルーしてしまったことがある。
まさか生徒が共謀して、マフィアを上陸させるとは思わなかったのである。

しかし、今日は流石に違う。お留守番組のアンリとユウタが、周辺の無人島巡りをするそうだ。
昨日、タクシーに乗ったユウタの口からも、そう聞いている。
「どんな魚が居るかなー」と楽しみにしているようだった。

アイヴィーは、他の画面に視線を移す。
どの監視モニタにも、平和な夏の午後しか映らない。
夏休み中の、それも日中に、侵入者が来る確率は極めて低いのである。
デスクの上に乗せた両腕を顎枕にして、そっとグチった。

「ほんとヒマだなー。残ってる生徒が少ねえんだから、お客さんが来るわけないしー」

「ご不満ですか? それではまるで、侵入者に来て欲しいように聞こえますよ、司令」

いつのまにか、副司令官が隣に立っていた。
ゆるゆるネクタイの司令官とは違い、夏でもネクタイをきっちり結んでいる。

「我々の仕事は、暇なほうが幸いでしょう?」

「んー。仕事がラクになるのはウレシイけど、ヒマ過ぎんのもツマンナイじゃん?」

「我が儘で贅沢です」

ぴしゃりと言った。

「司令、随分眠そうに見えますが、きちんとモニタを監視していましたか?」

「うん。み、見てたよ?」

副司令官は首を傾げる。

「私と代わって下さい。ご退屈されている司令には他の仕事をお願いします」

「えっ。なに?」

ドン、とファイルを置かれる。

「月末までの報告書、未提出ですね?
時間がある今のうちに、お書きになってはいかがです?」

「えー。いまー?」

「子供ですか、貴方は」

司令官はそっと席を立つ。一歩ずつ、ドアに向かう。

「俺、ちょっとおさんぽ、じゃなくて、パトロールに行ってこよっかなー」

「司令。また私に押し付けるおつもりですか?」

「締切までにはちゃんと出すよっ。じゃ、行ってきまーす!」

司令官は走り去っていった。


それから三十分後。
アイヴィーは程良く冷房が効いた室内に居た。

「でね。保健室のパトロールに来たってわけ」

てへへっ、とアイヴィーが笑う。

「保健室にアヤシイ人は居ませんかー? あ、目の前に居たっ! ひひひっ」

目の前に居る白衣の男は、ノーリアクションだった。
彼の名はスタニスラフ・ニコライエヴィッチ・ソクーロフ。
学院の保健教師兼カウンセラーを務めている。また、警備組織への協力者でもある。
自白・洗脳の研究者だった経歴を見込まれ、捕らえた侵入者への自白・洗脳を頼まれているのだ。
その為、警備組織の司令官であるアイヴィーとは、同僚と言える関係だった。

今はアイヴィーには背を向け、パソコンに向かっている。
放置されたアイヴィーは、椅子の背凭れを前にして座っていた。
そのまま足を動かして、ソクーロフのほうへ前進する。キコキコと椅子のキャスターが鳴る。

「ねー、ねー。ソクーロフ先生はさ、お仕事ヒマな時、いつも何してんのー?
ソクーロフもヒマでしょ、夏休みは生徒居なくて」

「お前と違って、私は暇を持て余すことはない」

白衣の男がやっと返事をした。
アイヴィーはキコキコともう少し近付く。

「またまたー。てゆーか、今、超ヒマじゃーん」

「時間のある時は、考えている」

「何を?」

「決まっているだろう? 可愛い生徒達のことだ」

「うわ、うわっ、ウソくさっ! 余りのウソくささに全米が泣いたっ!」」

「失礼な。私は保健教師だぞ? 彼等にどんなカウンセリングを行えば効果的か、常に研究している」

「ヘエー、ソーデスカー」

はあー、とアイヴィーは息を吐く。背凭れの上で器用に、腕に顎を乗せる。

「こういう時に、ディーノでも来ればなー」

その小さな呟きをカウンセラーは聞き逃さなかった。

ディーノ・マンゾーニは、シチリアンマフィアの次期ボス。
アンリがボディーガードに選んだのが、この男なのだ。
打ち合わせの為なのか、マフィアは度々無許可で島に上陸し、アンリと密会しているらしい。

つまり、司令官が直々に敷いた警備網を毎回パスしているということだ、おそらくはアンリと共謀して。
シチリア仕込みの縄抜けテクニックを見せ付けられる度に、司令官は悔しい思いをさせられるのだが、
マフィアに警備の穴を指摘されるおかげで、聖アルフォンソ島のセキュリティレベルが、
少しずつ高品質になっていくのは否定できない事実だった。

ソクーロフは両者のいたちごっこを興味深く見守っていた。
そして、今、マフィアの名を呟いた司令官に、インタビューせずにはいられなかった。

「会いたいのか? 宿敵のマンゾーニに」

「ち、違いマスよ!? 誰があんなヤツなんかに! 顔も見たくないねっ!」

「では、どういう意味で『こういう時に、ディーノでも来ればなー』なんだ?」

「それは、えと、どうせ来るならヒマな時に来れば良いのに、と思っただけで……」

「自分は完璧だと思っている警備網を度々破られるうち、それが快感に感じられるようになったか?
全く、お前はどうしようもないマゾヒストだな。やれやれ。一体、誰に躾られたのやら」

「ちょい! 勝手に人をド変態にするのは止めて貰えませんか!」

その時、二階から階段を下りてくる足音が聞こえた。

「あれ? ソクーロフ、二階で寝てるヤツ居たの?」

「ああ、一人な」

「言ってよー。俺が煩いから起こしちゃったのかな?」

「それはない。保健室の壁は厚くできているからな」

何の為に、とアイヴィーは思ったがコワくて聞けなかった。

「でー、誰が具合悪いの? ミハイル?」

ソクーロフは答えなかった。
足音が部屋の前で止まる。ゆっくりとドアが開く。
寝乱れた長い黒髪に、濃い顎髭。明らかに生徒ではない、長身の男が入ってきた。

「スタちゃん、喉渇いたー、水ー」

ここに居る筈のない人物を目にして、アイヴィーは驚愕のあまり、声も出ない。
ソクーロフは自分の腕時計に触れてから、腰を上げる。

それまで、アイヴィーには冷たく接していた人物は、
突然、人が変わったように、にこやかに言った。

「起きたんだね。おはよう、ディーノ」

その声は『対ミハイル用』もしくはそれ以上に優しかった。
マフィアは子供のように目をゴシゴシしながら、頷いた。

「ん。おはよう、スタちゃん」

保健室の先生は冷蔵庫に向かいながら、

「一時間ほどお昼寝していたね。よく眠れたかな?」

「うん」

寝起きの男とアイヴィーの目が合った。
呆気に取られていたアイヴィーが、やっと声を出す。

「ディ、ディーノ!? ちょ、なんで居んだよ!? どっから湧いて出た!?」

ソクーロフがアイヴィーに見せた顔は、いつもの、上から目線な微笑だった。

「夏季休暇だからと言って、どこかの司令官が仕事をサボっているから、こうなるんじゃないか?」

「グフッ」

司令官のハートに痛恨の一撃。保健室の先生はマフィアにグラスを差し出す。

「はい、ディーノ、お水だよ」

「ありがと、スタちゃん」

「どういたしまして」

「ねえ! うっかりツッコミ忘れてたけど、お二人さん、なんで今日は名前で呼び合ってんの?
この前まで名字で呼んでなかった? いつのまに、そんなカンケイになったわけ?
てか、何すか、その最狂コンビ? 幾らなんでもムテキ過ぎんだろ?
ディーノがアンリと組んだけで敵わないのに、
ソクーロフと組まれたら、俺、もう勝てる気が全くしないんですけど!?」

マフィアが白衣を引っ張る。

「スタちゃん、スタちゃん。俺、おなか空いたー」

「では一緒に何か食べに行くかい?」

「行くー」

アイヴィーが叫ぶ。

「挙句に無視!?」

「ディーノは何が食べたいのかな?」

「うーん」

「だから! 俺を無視して仲良くすんな!
てか、ソクーロフ! どーゆーことか、ちゃんと説明してくれませんか!?」

ドクターは、面倒だな、と言った口調で、

「一時間前、街でディーノを見掛けたんだ。時差ぼけで眠そうにしていたから」

ディーノが続く。

「保健室にベッドがあるからおいでって、スタちゃんが」

「ソクーロフ! あんた、学院側の人間のくせに、なにマフィアご招待してんの!?
つーか、ディーノも! 誘われたからって、ホイホイ行っちゃダメでしょ!?
アブナイおじさんに付いてっちゃいけないって、パパに習わなかったのか!?」

「おい、お前。スタちゃんを悪く言うな。スタちゃんは優しくていいひとなんだぞ」

「誰がいいひとだってー!?」

「スタちゃん。こいつ、なんかヘンなことばっかり言うね」

「ほんとだね」

「いやいや、ヘンなのはディーノだろ!?
今日は異常にコドモっぽいっつーか、ソクーロフに対して素直過ぎるし」

アイヴィーは、はたと気付く。

「あれ? ちょっと待てよ、この幼いかんじは……ま、まさか」

アイヴィーはマフィアの肩を揺する。

「ディーノ! ソクーロフにナニされた!? おい、目を覚ませ、ディーノ!」

手を振り解く。腕力は大人そのものだったが、話し方は子供だった。

「さっきから、うっさいなー。お兄ちゃん、ダレなの?」

「ダレって。俺だよ、俺!」

マフィアは途惑いの表情を見せた。不安そうに白衣の後ろに立つ。

「スタちゃん。このお兄ちゃん、ダレ?」

「このお兄ちゃんのことは気にしなくていいんだよ、どうでもいいから。
さあ、私達は美味しいご飯を食べに行こう」

「うん。あ、俺、オムライスでもいーい?」

「いいよ」

「あのね、ママが作るオムライスにはね、ケチャップで『ディーノ』って書いてくれるんだよ?」

「待て待てーい!」

保健室を出て行こうとする二人を、アイヴィーが追い駆ける。

「俺も行くぞ! むしろディーノのほうが心配になってきた!」


二人+オマケは新市街のショッピングモールにやってきた。
ファミリーレストランで、オムライスを食べていたマフィアは、
スプーンを握ったまま、うつらうつらし始めた。
ソクーロフは腕時計を覗いてから、マフィアの肩に手を置いた。

「ディーノ? いっぱい食べて、眠たくなってきたのかな?」

「うん……」

「そのまま眠っていいよ。おやすみ、ディーノ」

カラン、とスプーンが手から離れ、テーブルに転がった。
カウンセラーに『おやすみ』を言われたマフィアは、
まるで糸が切れた操り人形のように眠りに落ちた。
カウンセラーは腕時計のボタンを押し、時間を確認した。

「いい子だね、マンゾーニ」

アイヴィーの目の前には、信じられない光景があった。
マフィアがソクーロフの膝の上で、すやすや眠っている。
カウンセラーは、ケチャップだらけの口髭を紙ナプキンで綺麗に拭き取っている。

「可愛い寝顔だ」

「そんなヒゲ面のどこがカワイイの!? あんた、ヒゲフェチ!?」

「静かにしろ、アイヴィー。マンゾーニが起きてしまう」

「いい加減、説明してくれるよね? ソクーロフ博士」

アイヴィーは頬を膨らませ、カウンセラーを睨んだ。

「ディーノに催眠を掛けたんだよね? なんで?」

「前から、一度、眠らせてみたかった」

波のある黒髪を撫でながら、

「親からたっぷりと愛情を注がれて、根が素直に育った人間は、深い催眠に落ち易い傾向にある。
だから、マンゾーニは催眠に掛かり易いタイプだろうと思っていたが、これ程とはな」

アイヴィーは頭を抱える。

「なんってこったい。ディーノもあんたに敵わないなんて」

「今日はやけにマンゾーニの肩を持つな?」

「泣く子も黙るマフィアが、こんなオコチャマにされてたら、誰でも可哀想になってくんだろが!
これ、ちゃんと元に戻るんだろーね? いつ戻んのよ!?」

「そうだな、この分だと夜中まで持ちそうだ。朝起きた頃には、元の彼に戻っているだろう」

「じゃあ、今夜はどこに寝かせるつもり?」

「後に覚醒するマフィアを学院の敷地内に入れるつもりか? 寝床はお前の家に決まっているだろう?」

「俺んちかよ! だって、夜中には催眠が切れるんだろ?
もし、そん時、起きちゃったらどうすんの? 俺の身の安全は誰が保証してくれんのさ!?」

「司令官が自分の身も守れなくてどうする?」

「ディーノは別! 俺、自信ない!」

「では、このままにしておくか?」

「このままって?」

「半永久的に続く、強い催眠を掛け、マンゾーニを子供のままにして、イタリアに返すか?
子供化したマンゾーニは、お前のこともまだ知らない状態だ。当然、お前とのいたちごっこも忘れている。
更に、この島に関する全ての記憶を除去しても良い」

「ディーノの記憶を……」

「この島にとって、危険人物には違いないのだからな。度々、お前の業務妨害もしているわけだし」

「でも、記憶を消しちゃったら、俺達のことも全部、忘れたまんまになっちまうってことだろ?」

「そうだ。つまり、警備網を破って上陸してくることも、なくなる。
良い考えだろう? さあ、どうする、司令官?」

カウンセラーは司令官の表情を観察している。
アイヴィーは少し黙った後、答えた。

「だ、ダメだよ。そんなの、やっぱダメ!」

「何故?」

「だって、ディーノは」

俯く顔をカウンセラーは注意深く覗き込む。

「ディーノは?」

「ディーノは、次こそ、俺の警備網に引っ掛けてやんだから!
それまでは、ディーノはディーノで居て貰わなきゃ、俺が困んの!」



翌日。保健室のドアをユウタがノックした。

「失礼しまーす。ソクーロフ博士、居ますかー?」

白衣の男はパソコンに向かっていた。
変幻自在の保健室の先生は、『対ユウタ用』の仮面を装着して、振り向いた。

「おや、ユウタ。よく来たね。どうしたのかな?」

「昨日、無人島で遊んでたら蚊に刺されたみたいで」

右腕に赤い腫れがあった。引っ掻いた傷もある。

「寝ているうちにやっちゃったみたいで」

「では虫刺されの薬を塗ろうか。少し滲みてしまうと思うけれど」

「あの、博士。その薬、ちょっと借りて行っても良いですか? 俺、あとで返しに来ますから」

「それは構わないが」

ここで塗っていけば良いだけの話だ。薬をどこかに持って行く理由がない。
昨日の出来事を思い出した医師は、その理由が思い当たった。

「アンリも、刺されてしまったのかな?」

「そうなんです。すごいなあ、博士は。何でも解っちゃうんですね」

「大したことではないよ。君が昨日、アンリと一緒に無人島巡りをしていたのは、
私もアイヴィーから聞いていたからね」

「そうだったんですか」

塗り薬をユウタに手渡す。

「それはウーティスのサロンにあげるよ。これからも必要になるかもしれないから」

「解りました。ありがとうございます」

「昨日は、楽しかったかい?」

「はい。おっきなヒトデ見付けたんです。あっ、携帯で写真撮ったんで、見ますか?」

携帯画面を見せてくれた。赤い星型の海の生き物がドアップで映っていた。

「随分大きいんだね」

「はい、俺もビックリしちゃいました」

「他にも写真を撮ったのかな?」

そう尋ねると、ユウタは喜々として、楽しい夏の思い出と共に、たくさんの写真を見せてくれた。
小さな写真の中には、医師が見たこともない、貴重なアンリの表情を捉えているものもあった。

「そう言えば、昨日は、アンリと一緒にウーティスを出て、一緒に帰ってきたのかな?」

「いいえ。帰りは一緒でしたけど、行きは違いました。
船の準備があるから、君は後から来てって言われて。
あ、帰りは、ケーキを買って帰りました、ミハイルの分も一緒に」

「三人で食べたのかい? 楽しい一日になったようだね」

「はい」

ユウタとの無人島巡りは、やはりフェイクだったのか、と医師は思った。
ユウタが来るより先に、船に乗ったマフィアを、島へ上陸させたのだろう。
アンリは密会の後でマフィアと別れ、船に戻り、ユウタと遊んだのだ。
街で一人になったディーノにソクーロフが遭遇したというわけだ。

数日前から、ユウタは「今度アンリの船に乗せて貰う」と周囲に言い触らしていた。
アンリがそう依頼したのではなく、ただ嬉しくて自発的に。
その話を、タクシーの車内で、アイヴィーもユウタから聞かされていた。

そうしておけば、翌日、監視モニタにアンリのクルーザーが何度映っても、
アンリがユウタと遊んでいるだけだ、としか思われない。
以前も同じ船で、マフィアを上陸させているが、
二度もその手を使ってくる筈がない、という裏を掻いたのだろう。

「博士?」

「ああ、なんだい?」

ユウタがパソコン画面に興味を示している。

「それ、何を書いてたんですか? なんだか、難しそう」

「これかい? 夏だから、私も自由研究をしようかと思ってね、趣味の範囲だが」

「博士が?」

「日本の小学校ではそれが毎年宿題になる、と君のお姉さんから聞いたものだから」

「姉貴ってば、博士にそんなことも話してるんですか」

「うん。最近は、彼女と過去の話もしているからね」

「ふうん。でも、博士が宿題するなんて、なんか不思議だな。どんな自由研究なんですか?」

「これはちょっとした、心理学の研究論文なんだ。テーマは」

研究者の眼鏡がキラリと光る。

「敵対する対人関係に関する考察」


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