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Marginal Prince Short Story
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シルヴァンVSアイヴィー3 続編
「なあ、なあ! 聞いてくれよ、アイヴィー!」

デッドプリンスの三人をライブハウスまで乗せて行くまでの車中。
アルフレッドが後部座席から乗り出して言った。

「今度さ、演劇論の受講生を中心に、有志を集めて、芝居するんだぜ!」

ミラー越しに見えた顔はあまりにも嬉しそうで、
ハンドルを握っているアイヴィーもつられたように笑顔になる。

「へえ。どんなのやるんだ?」

「おっと! そいつは当日来てからのお楽しみ!
アイヴィーも見に来いよ、絶対、損はさせないからさ!」

「行けたらな。また随分、気合い入ってんじゃねえか」

「そうなんだよ」

ハルヤは疲れたような笑顔で言う。

「これが結構、大がかりなお芝居になりそうで」

「俺がメガホン取るとなりゃあ、例え授業の一環でも一切の手抜きはなしだぜ!」

「だからって、ハリウッドで使うような小道具とか特殊メイクまで必要かなあ?」

「何言ってんだよ、ハルヤ。お前だって、
撮影用の銃、握った時はコーフンしてたじゃん!」

ハルヤがアルフレッドに小突かれてる。

「そ、そりゃあ、初めて触る物だったから……」

一人だけ会話に加わっていない人物が居た。
ドライバーは声をかける。

「それ、シルヴァンは参加しないのか?」

「ええ。僕、今回はお客さんなので。今から見に行くのが楽しみですよ」

「見るのが楽しみとか言ってないでさー、
シルヴァンもこっちに参加すれば良かったじゃん」

「僕、お芝居は見るのが専門ですから。舞台にはお客さんも必要でしょう?」

「まあ、そーだけどよー」

「いいなあ。俺もお客さんが良かったかも」

「おまっ、お前まで何言ってんだよ、ハルヤー!」

「だって、練習とか面倒くさいもん」

「面倒くさいって!? 練習あっての本番だろうが!」

マージナルプリンスどものお喋りが続く。
賑やかな車内。ドライバーはミラー越しに三人の表情を見ていた。


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