×
[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
■テオシナリオ 続編
「いよっしゃああー!」
アルフレッドは大きくガッツポーズした。
「俺を選んでくれるって信じてたぜ、##NAME1##!」
ギリシャ旅行の宿泊地となるゲストルームにユウタの姉を連れて行った。
映画のロケ先で用意される部屋と同等かそれ以上のリッチな部屋だった。
柔らかいベッドに乗り、胡坐を掻く。携帯は自分の前に置いた。
「あのさ、テオのこと教えとくぜ?」
両手で足首を持って、ぐいっと携帯に顔を近付ける。
「あの伊達男は結婚する女、決まってんだ。
けど、好きな女じゃない。すげー大財閥の令嬢なんだよ。
テオが卒業する頃からメディアでは騒がれてた。
今回、テオからうちに遊びに来いって言われてさ、
気晴らしがしたいんだろうって思ってたから、
ユウタも連れて来てやったのに。それなのに、君に色々言いやがって。
まあ、あいつは褒め言葉しか知らないような奴だからさ、
しょうがないっちゃあ、そうなんだけど。
##NAME1##もさ、もちょっとケーカイシンとか持ってくれよ。
なんか、君を日本で一人にしておくの、心配になってきた。
あ、俺、##NAME1##の優しいトコは、好きだぜ?
けど、テオにまで優しくすることねーじゃねーかよ。
さすがユウタの姉貴っていうか、お前、ちょっと鈍いとこあるからさ、
いや、それも可愛いんだけど…あんなカンタンに、
君が他の男にキスされるなんて思わなくて…俺、一瞬、頭まっしろになって。
実際に触ったわけでもないのに、テオに悪気がないのも解ってんのに、
やっぱ俺、すげーヤダったんだ」
バツの悪そうな顔をした。
「…悪ぃ…俺、全然、余裕ないよな。俺、5歳の時から役者とかしてたから、
自分でもマセたガキだなって思ってたんだけど、
君のことになると…あの時よりガキみたいだ。
カッコ悪いよな。すぐに怒ったり、妬いたりして…ゴメン。
つーか、悪いのはテオだよな。俺でさえまだしてないのに、
テオに先越されるとは思わなかったぜ。あの伊達男め…」
足首から離した拳が、わなわなと震えている。
レッドさんはテオさんと仲が悪かったんですか? と姉は聞いてみた。
「いや、仲は良かったぜ。俺が見た最初のマージナルプリンスがテオだしな。
テオは俺が入学した時の生徒代表。学院案内はテオがしてくれたんだ。
でも、案内はそこそこで、さっさとサンセットクルーズに行ったんだけどな。
あいつ、船3つも持っててさ、一緒に無人島まで行ったり、
サーフィンの穴場を教えてくれたりとか」
アルフレッドのよく通る声がだんだん小さくなっていく。
「そういや、ヴィスコンティスタジオの改築費用も、
気前良くポーンって出してくれたんだよな。あ、俺のじいさんが此処に居た時、
使ってた映画スタジオでさ。でも、俺が入学した頃には、もうだいぶ古くなってて、
使う生徒も居ないから取り壊そうって話になってたんだ。それで、テオが…
テオが、『此処は大切な場所だから残そう』って、
『ぜひ私にも協力させておくれ』って言ってくれて…」
両方の足首を持って胡坐を掻いたまま、身体が前に後ろにゆらゆら揺れる。
彼の視線は右側を向いている。いじけた子供のように話していた。
「バンドも、デッドプリンスが島でまだ無名だった頃から、
テオは応援してくれてて、シュヌーシアの連中や島の人とかも連れて来てくれてさ。
いつも『素晴らしかった』ってめちゃくちゃ褒めるし。
生徒代表の仕事で来れない時には、すげー量のお菓子とか、
バッカみたいにデカイ花束とか送り付けて来て。
…あいつのことがキライな奴なんて、居なかったよ」
ゆりかごにも似た動きがぴたりと止まる。肩を落として呟いた。
「なんか俺、今まですげーテオに世話になってたんだな」
テオさんと仲良かったんですね、とユウタの姉が言おうとした時。
「いや、でもダメだ! それと君とは話が別なんだよ!
やっぱさっきのは許せねえ! 俺の見てる前で、あいつっ!」
画面いっぱいにアルフレッドが迫る。
「##NAME1##! 会いに行くなよ?
テオの夢の中なんか行かなくていい。絶対ダメだかんな!?
##NAME1##が行って良いのは俺んとこだけ! 解った!?」
気圧されて、ユウタの姉は肯定する。
「よしっ。じゃ、最後の仕上げをしなきゃなっ。ほら、##NAME1##、出せよ」
ユウタの姉が首を傾げる。アルフレッドは珍しく少し顔を赤くした。
「あー、もー、だからっ! 『手』に決まってんじゃん!
ショードクすんだよ、ショードク!
他の奴にキスされてそのままにしておけるか! ほら、早くこっちに向けろって」
ユウタの姉は先と同じように、片手を差し出す。
彼は手を見つめて呟いた。
「##NAME1##の手、綺麗だな」
頭を下げて、携帯に唇を近付ける。
いつもより低い声で彼は忠告した。
「##NAME1##はサンベリーナじゃない。俺のジュリエットだ。忘れんな」
テオの時より少し長い口付けだった。
「いよっしゃああー!」
アルフレッドは大きくガッツポーズした。
「俺を選んでくれるって信じてたぜ、##NAME1##!」
ギリシャ旅行の宿泊地となるゲストルームにユウタの姉を連れて行った。
映画のロケ先で用意される部屋と同等かそれ以上のリッチな部屋だった。
柔らかいベッドに乗り、胡坐を掻く。携帯は自分の前に置いた。
「あのさ、テオのこと教えとくぜ?」
両手で足首を持って、ぐいっと携帯に顔を近付ける。
「あの伊達男は結婚する女、決まってんだ。
けど、好きな女じゃない。すげー大財閥の令嬢なんだよ。
テオが卒業する頃からメディアでは騒がれてた。
今回、テオからうちに遊びに来いって言われてさ、
気晴らしがしたいんだろうって思ってたから、
ユウタも連れて来てやったのに。それなのに、君に色々言いやがって。
まあ、あいつは褒め言葉しか知らないような奴だからさ、
しょうがないっちゃあ、そうなんだけど。
##NAME1##もさ、もちょっとケーカイシンとか持ってくれよ。
なんか、君を日本で一人にしておくの、心配になってきた。
あ、俺、##NAME1##の優しいトコは、好きだぜ?
けど、テオにまで優しくすることねーじゃねーかよ。
さすがユウタの姉貴っていうか、お前、ちょっと鈍いとこあるからさ、
いや、それも可愛いんだけど…あんなカンタンに、
君が他の男にキスされるなんて思わなくて…俺、一瞬、頭まっしろになって。
実際に触ったわけでもないのに、テオに悪気がないのも解ってんのに、
やっぱ俺、すげーヤダったんだ」
バツの悪そうな顔をした。
「…悪ぃ…俺、全然、余裕ないよな。俺、5歳の時から役者とかしてたから、
自分でもマセたガキだなって思ってたんだけど、
君のことになると…あの時よりガキみたいだ。
カッコ悪いよな。すぐに怒ったり、妬いたりして…ゴメン。
つーか、悪いのはテオだよな。俺でさえまだしてないのに、
テオに先越されるとは思わなかったぜ。あの伊達男め…」
足首から離した拳が、わなわなと震えている。
レッドさんはテオさんと仲が悪かったんですか? と姉は聞いてみた。
「いや、仲は良かったぜ。俺が見た最初のマージナルプリンスがテオだしな。
テオは俺が入学した時の生徒代表。学院案内はテオがしてくれたんだ。
でも、案内はそこそこで、さっさとサンセットクルーズに行ったんだけどな。
あいつ、船3つも持っててさ、一緒に無人島まで行ったり、
サーフィンの穴場を教えてくれたりとか」
アルフレッドのよく通る声がだんだん小さくなっていく。
「そういや、ヴィスコンティスタジオの改築費用も、
気前良くポーンって出してくれたんだよな。あ、俺のじいさんが此処に居た時、
使ってた映画スタジオでさ。でも、俺が入学した頃には、もうだいぶ古くなってて、
使う生徒も居ないから取り壊そうって話になってたんだ。それで、テオが…
テオが、『此処は大切な場所だから残そう』って、
『ぜひ私にも協力させておくれ』って言ってくれて…」
両方の足首を持って胡坐を掻いたまま、身体が前に後ろにゆらゆら揺れる。
彼の視線は右側を向いている。いじけた子供のように話していた。
「バンドも、デッドプリンスが島でまだ無名だった頃から、
テオは応援してくれてて、シュヌーシアの連中や島の人とかも連れて来てくれてさ。
いつも『素晴らしかった』ってめちゃくちゃ褒めるし。
生徒代表の仕事で来れない時には、すげー量のお菓子とか、
バッカみたいにデカイ花束とか送り付けて来て。
…あいつのことがキライな奴なんて、居なかったよ」
ゆりかごにも似た動きがぴたりと止まる。肩を落として呟いた。
「なんか俺、今まですげーテオに世話になってたんだな」
テオさんと仲良かったんですね、とユウタの姉が言おうとした時。
「いや、でもダメだ! それと君とは話が別なんだよ!
やっぱさっきのは許せねえ! 俺の見てる前で、あいつっ!」
画面いっぱいにアルフレッドが迫る。
「##NAME1##! 会いに行くなよ?
テオの夢の中なんか行かなくていい。絶対ダメだかんな!?
##NAME1##が行って良いのは俺んとこだけ! 解った!?」
気圧されて、ユウタの姉は肯定する。
「よしっ。じゃ、最後の仕上げをしなきゃなっ。ほら、##NAME1##、出せよ」
ユウタの姉が首を傾げる。アルフレッドは珍しく少し顔を赤くした。
「あー、もー、だからっ! 『手』に決まってんじゃん!
ショードクすんだよ、ショードク!
他の奴にキスされてそのままにしておけるか! ほら、早くこっちに向けろって」
ユウタの姉は先と同じように、片手を差し出す。
彼は手を見つめて呟いた。
「##NAME1##の手、綺麗だな」
頭を下げて、携帯に唇を近付ける。
いつもより低い声で彼は忠告した。
「##NAME1##はサンベリーナじゃない。俺のジュリエットだ。忘れんな」
テオの時より少し長い口付けだった。
PR