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Marginal Prince Short Story
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2日目2:月桂樹の裏庭 続編
○受け取れません

ユウタの姉は、ありがとう、と言おうとしたが、
なるべく感情を抑え、受け取れません、と答えた。
テオはとてもびっくりした様子だった。
「え? すまない…サンベリーナ、チューリップには何か悲しい想い出が?」
ユウタの姉は首を横に振り、貴方には婚約者が居ると聞きました、と伝えた。
「みんなに聞いたのかい? すまない…隠しているつもりは、なかったのだけど」
テオの伸びやかな声が途端に小さくなる。右手は左手に触れていた。
「確かに私は既に婚約している。ホテル王として名を馳せる財閥一族のご令嬢と。
結婚式も…まだ公にはされていないけど、日取りは決定しているんだ。二か月後だよ。
家同士で決めた相手なのだよ。海運王とホテル王の家が手を結んだ、その証だ。
父上が新しい事業を始めるんだ。その実現には彼等の家の協力が必要でね。
でも、ご令嬢とは顔見知りというだけで、まだ友人とも言えない状態だ。
婚約指輪をお渡しした時も、互いに最低限の言葉しか交わせなくてね。
彼女も私との婚約は本意ではないのだろう。
夜な夜な一人で泣かせてしまっているかもしれない。
式が近付くにつれて、少々気が塞いでしまってね。
そうしたらウーティスのみんなの顔が浮かんできて、
何者でもない彼等に会いたくなったのだよ。
みんなは何も聞かずにギリシャまで来てくれた。きっと事情を察してくれたのだろうね。
…すまない。こんなことまで聞かせてしまうなんて。姫には昨日会ったばかりなのにね」

→良いんですよ
→きっとマリッジブルーなんですよ
→二人とも望んでない結婚なんて…
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