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Marginal Prince Short Story
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一か月後:メール 続編
「こんちは、##NAME1##。旅行の後、全然電話掛かってこないからさ、
風邪でも引いてるのかなって、みんなも心配してたんだ。良かった、大丈夫みたいだね?」
ほんわかとした笑顔。いつもなら、こちらもほっとさせられるところだが、
テオのことが気になって、心から和むことができなかった。
「どうしたの、##NAME1##? やっぱり、元気ない?
あの、困ってることとかあるんなら、話して欲しいな。
えっと、自分の中に閉じ込めておくよりは、
言っちゃった方が気持ちが楽になることもあるし。
君は今まで俺の不安も愚痴も聞いてくれたからさ。
俺、君にはいつも助けて貰ってばかりだし。だから今度は俺の番。ね?」
そう言われて、テオのことが心配だと正直に伝えた。
婚約者と結婚するようだが辛そうだったことを。
話を聞いたハルヤは「テオがそんなこと言ったんだ」と少し驚いていた。
ハルヤが言うには、テオは婚約者については語らなかったらしい。
「俺達の前では、お、お嫁さんの話とかも全然しなかったよ。
だから、俺達も何も聞かなかったし。テオは納得してるのかと思ってたんだ」
ギリシャ旅行の別れ際も、テオはいつも通りの様子で、
ハルヤにはお土産のお菓子をたくさん持たせてくれた、とのことだった。
「でも、やっぱり、テオが決めたことだから。それは尊重しないと。
テオんちにはテオんちの事情があるんだろうし。
何も知らないのに、変に慰めるわけにもいかないから」
その言葉には重みがあった。ハルヤの家にも単純ではない事情がある。
梅香流家元の婚外子。かつて『梅ヶ家の紅梅』と呼ばれた踊り子は、
扇も稽古着も持たずに、この島に流れ着いたのだ。
「##NAME1##、そんなにテオのこと、心配?」
弱々しい声に姉は驚いた。
「俺、本当は、嫌だった」
彼は頬をピンクに染め、俯いていた。
「テオと君が楽しそうに話してるの見たら、すごく不安になって。
君がテオに取られちゃうんじゃないかって、思ってさ。
テオだけじゃなくて、他のみんなと君が話してるのも…子供みたいだけど、やっぱり嫌だった。
今回の旅行でやっと解ったんだ。俺、君のこと、独り占めにしたいんだって…解った」
恥ずかしそうに、目を閉じる。
ゆっくりと顔を上げた。
「好きだよ、##NAME1##」

END(Haruya ending)
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